コンパクトハウスとは?特徴や魅力、建築時の注意点を紹介

家は大きければ大きいほど良い、というものではありません。

住む人によって暮らしやすい大きさというものがあります。

近年、従来よりも小さめの「コンパクトハウス」が人気です。

魅力や注意点をまとめたので、ぜひ参考にしてください。

コンパクトハウスとは

コンパクトハウスとは

コンパクトハウスとは、その名の通り、小さな家のことです。

具体的に広さが決まっているわけではありませんが、延床面積が30坪以下(約100㎡以下)の住宅を指して、コンパクトハウスと呼ぶことが一般的です。

なお、「ハウス」ですので、延床面積が100㎡以下のマンションは「コンパクトハウス」とは呼びません。

一戸建て住宅で、なおかつ延床面積が100㎡以下であるものは、敷地面積を問わず「コンパクトハウス」と考えることができます。

コンパクトハウスの魅力

コンパクトハウスの魅力

小さな住まいにはどんなメリットがあるのでしょうか。

コンパクトハウスならではの魅力を探っていきましょう。

ローコスト住宅

小さい家なら、建築費も安くなります。

凝ったデザインの内装や、太陽光発電システムなどの設備を搭載した住宅は高額になりがちです。

延床面積が狭いコンパクトハウスなら、内装や設備にお金をかけても建築費を抑えられます。

また、土地代を抑えられる点も、コンパクトハウスの魅力です。

建築条件にもよりますが、20坪程度の土地でも満足できる住宅を建てられるかもしれません。

土地が200㎡以下なら小規模住宅用地に該当するため、固定資産税は課税標準の1/6、都市計画税は課税標準の1/3に減額されます。

相続するときも、住宅として用いられていた330㎡以下の土地なら相続税が80%も減額され、節税できます。

<参考:東京都主税局「固定資産税・都市計画税(土地・家屋)」

<参考:国税庁「相続した事業の用や居住の用の宅地等の価額の特例(小規模宅地等の特例)」

光熱費の抑制

住宅がコンパクトなら、光熱費も抑えられます。

エアコンの効きも良くなるので、短時間かつ低電力量で部屋の温度を快適にできるでしょう。

また、エアコン自体も狭い部屋用のモデルで十分なので、本体価格を抑えられます。

全体に目が行き届きやすい

コンパクトハウスなら家全体に目が届きやすいため、不具合にも気付きやすくなります。

早めに修理を実施でき、結果的には家を長持ちさせることにつながります。

また、外壁全体や外構などで大規模な改修が必要になったとしても、大きな家と比べると施工費はあまりかからないというメリットもあるでしょう。

家族の様子がよく分かることも、コンパクトハウスの魅力です。

子どもとの距離や夫婦の距離が縮まり、家族の連帯感が生まれるでしょう。

また、高齢者世帯やシングル世帯にとっては、家の中での移動距離が短く、楽に暮らせることは大きなメリットと言えるのではないでしょうか。

コンパクトハウス建築時の注意点

コンパクトハウス建築時の注意点

ローコストかつ低光熱費、しかも全体に目が届きやすいコンパクトハウスですが、デメリットがないわけではありません。

コンパクトハウスを建築する際に注意したい点について見ていきましょう。

近隣との距離

狭い敷地にコンパクトハウスを建てる場合は、どうしても隣接する住宅との距離が近くなってしまいます。

窓を開けたらお隣さんと目が合って気まずくなった…ということにもなりかねません。

心地よく生活していくためにも、以下の点に注意してください。

  • 窓やベランダを向かい合わせに配置しない

窓と窓、ベランダと窓、ベランダとベランダが向かい合っていると、お互いに居心地の悪さを感じてしまいます。

自由設計で家を建てるときは、向かい合わないようにベランダや窓をつけるようにしてください。

建売住宅を購入するときも、事前に両隣の図面を確認しておくといいしょう。

  • 玄関の扉の向きを調整する

敷地が狭いと、門から玄関までのアプローチが短く、場合によっては門のない住宅になる可能性もあります。

玄関を開けたときに道路から家の中がすっかり見えてしまうと困るので、玄関の扉の向きや玄関の構造を工夫して、プライバシーを守るようにしましょう。

  • 防音にも配慮しよう

隣家との距離が近いと、話し声やシャワーの水音、洗濯機の稼働音などが聞こえてしまうことがあります。

お互い気持ちよく暮らすためにも防音対策を施し、洗濯機などの稼働音が大きめの家電や設備は消音タイプのものを選ぶようにしましょう。

窮屈感

特に家族が多い場合は、コンパクトハウスでは窮屈感を覚えるかもしれません。

空間に余裕がなく、収納スペースが狭いことにも不満を感じる可能性があります。

ドアや壁などの、動線を区切るものをできるだけ排除してシンプルな構造にしたり、天井を吹き抜けにしたりすることで、開放感のある間取りを完成させましょう。

ただし、お子さんがいる場合は、将来的に個室を持てるようにしておきたいものです。

広めの部屋に、スライド可能な間仕切り壁を取り付けるなどの工夫をしておきましょう。

また、隣家と近いことで、窓やベランダからあまり光が入らず、室内が薄暗くなってしまうこともあります。

壁を明るい白にしたり、天井の近くに明かり取りの小窓をつけたりすることで室内を明るくし、閉塞感を感じにくくしましょう。

コンパクトハウスも選択肢!無駄を省いた最適な家づくりを

広さにこだわるのも良いですが、狭い住宅にも建築費や土地代が安くなることや、光熱費が削減できることなどのメリットがあります。

コンパクトハウスも選択肢に入れ、あなただけの家づくりを検討してみてはいかがでしょうか。