ビルトインガレージとは?検討時に押さえたい魅力や注意点等を紹介

家屋に駐車スペースを組み込む「ビルトインガレージ」を検討している方も多いのではないでしょうか。

ビルトインガレージがあることで、住宅全体が洗練されたデザインになりますが、メリットばかりというわけではありません。

ビルトインガレージを建てる前に知っておきたい、魅力と注意点について紹介します。

ビルトインガレージとは

ビルトインガレージとは

ビルトインガレージとは、住宅内に作り付けたガレージのことです。

住宅メーカーや工務店によっては、「インナーガレージ」と呼ぶこともあります。

シャッターをつけて外部から自動車を見えないようにすることが一般的ですが、敢えてシャッターをつけずにオープンスペースにして、車を出し入れしやすくしている場合もあります。

ところで、ビルトインガレージは後付けできる「設備」ではなく、建物の「構造の一部」です。

そのため、一戸建てを建てた後にビルトインガレージを作ることは困難なので、必ず設計段階から決めておく必要があります。

ビルトインガレージの魅力

ビルトインガレージの魅力

ビルトインガレージを採用すると、住宅全体の外観がすっきりとお洒落、なおかつグレードアップしたように見えます。

一生モノのこだわり住宅を建てたい方なら、ビルトインガレージもぜひ検討してみてください。

特に次の4点は、ビルトインガレージの建設を前向きに考える材料となるでしょう。

  • 防犯性の高さ
  • 乗車・降車がしやすい
  • 趣味スペース
  • 容積率を緩和できる

防犯性の高さ

カーポートに自動車を入れておくだけなら、ちょっとした雨風を避けることはできますが、悪意のあるいたずらを避けることはできません。

また、近隣の子どもがうっかりとボールをぶつけてガラスを割ってしまったり、他の自動車がぶつかってバンパーをへこませてしまったりといった事故も起こるでしょう。

しかし、ビルトインガレージに自動車をしまっておくなら、不慮の事故や悪意のあるいたずらから保護できます。

夜中に車を傷つけられる、盗まれる…ということも起こりにくくなります。

乗車・降車がしやすい

屋内で乗降車できるため、天候が悪いときでも車に乗りやすいというメリットがあります。

また、日用品などをまとめ買いしたときなどのように、何度も荷物の運び出しが必要なときもあるでしょう。

住宅の内部から、直接ビルトインガレージ内部にアクセスできる構造なら、一度も屋外に出ずに運び出しができて非常に便利です。

趣味スペース

自動車の整備や清掃が好きな方にとっては、ビルトインガレージは楽しい趣味の空間になります。

工具や薬剤などの倉庫としても利用でき、時間を問わずいつでも趣味に没頭できます。

また、大切な車を常に近くに置いておきたいという方にとっても、ビルトインガレージは夢の空間です。

テーブルやパソコンなどを持ち込んで、自分だけのスペースとして使用することもできるでしょう。

容積率を緩和できる

通常ならば、車庫やカーポートなどの屋根がある場所は、住宅の延べ床面積に含めてカウントされます。

しかし、ビルトインガレージに関しては、住宅全体の延べ床面積の1/5未満の広さであれば、延べ床面積に含められません。

延べ床面積が減ると、敷地面積に対する延べ床面積の割合である「容積率」も減ります。

宅地に容積率が決まっている場合も、ビルトインガレージを作ることで容積率を緩和し、居住空間を増やせます。

ビルトインガレージの注意点

ビルトインガレージの注意点

ビルトインガレージには、防犯性を向上させたり容積率を緩和したりと、数多くのメリットがあります。

しかし、良い点ばかりではありません。

特に気になる注意点としては、建設費の高さをあげられます。

カーポートなら20~50万円程度で建てられますが、ビルトインガレージには100万円単位のお金がかかります。

また、新築時以外に建てることが難しい点も、デメリットと言えるでしょう。

自動車が増えたからといって容易に建て増しできないため、庭にカーポートを作ったり、近隣の月極駐車場に契約したり、というケースが生じるかもしれません。

その他にも、次の2つの点には注意が必要です。

音や排ガス

自動車を出し入れしているときには、居住空間に騒音や排ガスが流れ込む可能性があります。

ビルトインガレージが、リビングやキッチンと隣接している場合には、いくら好きな車のことでも耐えがたく感じるでしょう。

また、換気システムがうまく作動しないときは、いつまでも駐車スペースにガソリンのにおいがこもってしまうという点もデメリットです。

余裕のあるスペースが必要

入出庫をスムーズにおこなうためにも、ビルトインガレージには余裕のあるスペースが必要です。

できれば、横幅は車よりも2m以上広く、奥行きも車より少なくとも1mは長めに取っておきたいものです。

土地に余裕がない場合は、カーポートのほうがコンパクトなスペースで車を置けます。

建築家や住宅メーカーの担当者と相談し、無理のない広さの駐車スペースを作りましょう。

ビルトインガレージを検討するなら得意な設計士や工務店に相談しよう

車好きの方なら、ビルトインガレージに対する憧れも強いのではないでしょうか。

しかし、憧れと現実は異なります。

本当にビルトインガレージが最適な選択肢なのか、ガレージ設計を得意とする建築家や工務店、そしてご家族と相談してみましょう。