屋根塗装の耐用年数はどれくらい?屋根材や塗料から目安を紹介
271 views

屋根には、屋根材を保護するための塗料が塗られています。
しかし、塗料は時間経過とともに剥げてしまうので、定期的に塗り直さなくてはいけません。
屋根塗装の耐用年数の目安について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
屋根塗装の耐用年数の目安は?
屋根の素材にかかわらず、屋根材の上には塗料が塗布されています。
塗料を塗ることで屋根材が保護されるだけでなく、汚れがつきにくくなったり外観が美しくなったりといったメリットがあります。
最近では、紫外線による屋根材の劣化を守る効果のある塗料や、熱を吸収しにくくすることで屋内が涼しくなる効果のある塗料も人気です。
しかし、どんなに優れた塗料でも「耐用年数」があり、長期間放置すると効果が薄れてしまうため、定期的に塗り直しをする必要があります。
屋根塗装の塗料によって耐用年数が異なる
屋根塗装の耐用年数は、塗料の種類によって異なります。
フッ素系塗料を使用している場合は15~20年は塗り直し不要ですが、アクリル系塗料やウレタン系塗料の場合は10年以内に一度は塗り直ししなくてはいけません。
塗料の種類 | 耐用年数 |
---|---|
アクリル系塗料 | 5~8年 |
ウレタン系塗料 | 8~10年 |
シリコン系塗料 | 8~15年 |
フッ素系塗料 | 15~20年 |
代表的な屋根材別でも塗装時期が異なる
塗料の耐用年数は、屋根材によっても異なります。
屋根の素材自体の耐用年数の約半分の年月で塗り直しのタイミングが訪れるため、例えばトタン屋根やスレート屋根なら10年ごとには塗り替えが必要となります。
屋根の素材 | 塗り直しのタイミング | 素材自体の耐用年数 |
---|---|---|
トタン | 7~10年 | 10~20年 |
スレート | 8~15年 | 20~30年 |
ガルバリウム鋼板 | 10~15年 | 20~30年 |
プレスセメント瓦 | 15~20年 | 30~40年 |
粘土瓦 | 25~50年 | 50~100年 |
ただし、耐用年数が長いフッ素系塗料を塗布している場合は、塗り直しのタイミングが遅くなります。
スレート屋根であっても15~20年は塗り直しが不要になるので、屋根のメンテナンス費用を安くすることができます。
屋根塗装の耐用年数が来るとどんな症状が起きる?
「まだ問題なさそうだし、塗り直しはしなくても良いかな?」と放置するのはNGです。
塗料の種類や屋根材の特徴によって、適切なタイミングで塗り直しをするようにしましょう。
また、降雨量や積雪量が多い地域、突風や台風がよく来る地域に建物が建っている場合は、本来の塗り直し時期よりも早めに塗り直してもらう必要があります。
残念なケースですが、前回の塗装に問題がある場合も、本来の塗り直し時期よりも早めのリフォームが必要となるでしょう。
屋根塗装の耐用年数を過ぎてしまうと、以下のようなトラブルが起こることがあります。
<屋根塗装の耐用年数を過ぎてしまうと…?>
- 屋根が退色し、見た目が悪くなる
- コケや錆びがつく
- 屋根に亀裂が生じたり、瓦が落下したりする
屋根が退色し、見た目が悪くなる
時間が経過することで、塗料は徐々に剥げてきます。
色が褪せてくると見た目も悪くなり、家自体が古く劣化したように見えてしまうので、適切な時期に塗り直しを実施するようにしましょう。
なお、屋根塗装をするタイミングで外壁の塗り直しをすることをおすすめします。
足場を組む作業が一度で済むため、屋根と外壁を別々の時期に依頼するよりもお得になります。
コケや錆びがつく
塗料が剥げた部分に、コケや金属錆びがつくことがあります。
見た目が急激に悪くなるだけでなく、屋根全体の劣化につながり、雨漏りの原因になってしまいます。
屋根が劣化すると、梁や柱、外壁の劣化も進みます。
劣化が進行すると、家屋自体の寿命が短くなり、早期建て替えが必要になるかもしれません。
屋根の塗り替えは、一般的な広さの建物なら20~60万円程度でできることですが、家屋全体となると数千万円もの資金がかかります。
屋根に亀裂が生じたり、瓦が落下したりする
塗料が剥げた部分から腐食が始まり、屋根に亀裂が生じることもあります。
また、屋根材が大量の水分を含んで膨張し、板全体が反ったり、瓦が落下したりすることもあるでしょう。
屋根が反って瓦が浮いた状態になっていると、強風で瓦が飛んで、近隣の家屋や住民を傷つけることにもなりかねません。
ケガや賠償問題を避けるためにも、屋根のメンテナンスはこまめに行いましょう。
屋根塗装の耐用年数がすぎる前に!依頼する業者の選び方
屋根は住宅の印象を決める大切な部分です。
また、屋根が劣化していると、雨漏りや瓦落ちの原因にもなり危険です。
屋根塗装の耐用年数がすぎる前に、塗装業者に依頼して塗り直してもらうようにしましょう。
以下のポイントに留意して、優良業者を選んでください。
<塗装業者を選ぶポイント>
- 対応が丁寧かつ親切であること
- 過去の施工事例を見せてくれること
- 見積もり書に詳しく工程や明細が記載されていること
屋根塗装の耐用年数は材質で差が出る!定期的なチェックをしよう
屋根塗装の耐用年数は、屋根材や塗料の種類によって異なります。
また、環境や塗装業者によっても異なります。定期的に屋根の状態をチェックし、常に良好に保つようにしましょう。