屋根材の種類にはどんなものがある?主な8素材の特徴を紹介
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注文住宅を建てるなら、屋根材にもこだわりたいものです。
また、中古住宅を購入する場合も、種類によってメンテナンスの時期などが異なるため、屋根材について詳しく知っておく必要があります。
主な8つの素材の特徴を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
屋根材の種類1.粘土瓦
屋根材の種類 | 塗り替え時期 | 耐用年数 | 1平米あたりの価格 |
---|---|---|---|
粘土瓦 | 25~50年 | 50~100年 | 8,000~15,000円 |
日本家屋らしい重厚さを求める方には、昔ながらの粘土を焼いて作る「粘土瓦」がおすすめです。
価格は屋根材の中でももっとも高額ですが、耐用年数が長く、また、塗り替え時期が来るまでの年数も長いのでメンテナンス費用があまりかかりません。
万が一、破損した場合でも瓦一枚から交換でき、リフォームの時間も費用も節約できます。
しかも、遮熱性と防音性が高く、住み心地の良い家に仕上げることが可能です。
ただし、瓦自体が重いので地震が起こったときに崩れやすく、落下等で二次被害が生じる可能性があります。
さらに、近年、工事を請け負う業者が減っている点もデメリットです。
屋根材の種類2.セメント・コンクリート瓦
屋根材の種類 | 塗り替え時期 | 耐用年数 | 1平米あたりの価格 |
---|---|---|---|
セメント・コンクリート瓦 | 15~20年 | 30~40年 | 6,000~8,000円 |
セメントやコンクリート製の瓦は、瓦の重厚感と価格の手ごろさを両立した素材です。
「モニエル瓦」と呼ぶこともあります。
粘土瓦と同じく断熱性と防音性が高いというメリットがありますが、見た目がすぐに劣化してしまうため近年ではあまり生産されていません。
また、瓦自体が非常に重く、耐震性が低いというデメリットもあります。
屋根材の種類3.化粧スレート
屋根材の種類 | 塗り替え時期 | 耐用年数 | 1平米あたりの価格 |
---|---|---|---|
化粧スレート | 8~15年 | 20~30年 | 4,000~8,000円 |
「化粧スレート」は、セメントなどを使って作る板状の屋根素材です。
瓦と比べると価格が安く、耐震性にも優れるため、近年、人気が高まっています。
また、ほとんどの屋根施工業者で対応できるため、業者の選択肢が多いところも魅力です。
コストパフォーマンスに優れる化粧スレートですが、メンテナンスを怠ると亀裂が入って割れやすくなります。
定期的に点検し、塗り替え時期を見逃さないようにする必要があるでしょう。
屋根材の種類4.天然スレート
屋根材の種類 | 塗り替え時期 | 耐用年数 | 1平米あたりの価格 |
---|---|---|---|
スレート | 8~15年 | 20~30年 | 10,000~15,000円 |
岩石等の天然素材を板状にしたものを「天然スレート」と呼びます。
人工的な化粧スレートとは異なり、ナチュラルな雰囲気に仕上がる屋根材です。
ただし、価格が高い割には耐用年数が短く、こまめなメンテナンスが必要となるため、コストパフォーマンスは低いです。
また、重量があるので、耐震性が低い点にも注意してください。
屋根材の種類5.トタン
屋根材の種類 | 塗り替え時期 | 耐用年数 | 1平米あたりの価格 |
---|---|---|---|
トタン | 7~10年 | 10~20年 | 4,000~6,000円 |
屋根材の中でも価格の安さで選ぶなら、「トタン」がおすすめです。
しかし、トタンはデメリットが多く、近年ではあまり使用されていません。
例えば快適な居住に欠かせない断熱性と防音性が低いことや、耐用年数が短いのでこまめな塗り替え・葺き替えが必要となること、また、金属錆びが生じやすく見た目がすぐに悪くなることなどの問題点があります。
屋根材の種類6.ガルバリウム鋼板
屋根材の種類 | 塗り替え時期 | 耐用年数 | 1平米あたりの価格 |
---|---|---|---|
ガルバリウム鋼板 | 10~15年 | 20~30年 | 6,000~10,000円 |
「ガルバリウム鋼板」は、アルミニウムやシリコンによってメッキ加工された鋼板素材です。
軽くて錆びにくく、しかも加工しやすいので、さまざまな形状の屋根に用いられています。
ただし、防音性が低いため、電車や幹線道路の近くの建物にはおすすめできません。
屋根材の種類7.銅板
屋根材の種類 | 塗り替え時期 | 耐用年数 | 1平米あたりの価格 |
---|---|---|---|
銅板 | - | 50~100年 | 20,000~30,000円 |
「銅板」は耐久性に優れ、塗装が不要なので、長持ちすることを重視する方におすすめの素材です。
ただし、取り扱っている業者が少なく、価格も高額なので、寺社や法人施設以外の個人住宅ではあまり利用されることはありません。
なお、塗り替えは不要ですが、シミができやすいため定期的なメンテナンスは必要です。
家の維持にお金も時間もかけられる方は、ぜひ検討してみましょう。
屋根材の種類8.アスファルトシングル
屋根材の種類 | 塗り替え時期 | 耐用年数 | 1平米あたりの価格 |
---|---|---|---|
アスファルトシングル | 10~15年 | 20~30年 | 5,000~8,000円 |
「アスファルトシングル」は、アスファルトを染み込ませたガラス繊維に石等を吹き付けた素材です。
軽量で錆びにくく、安価な点がメリットです。加工しやすく、複雑な形の屋根にも使用できます。
ただし、軽すぎるため、台風や突風が多い地域にはおすすめできません。
また、取り扱う業者が少ないので、業者選びが難航する可能性もあります。
屋根材の種類で異なるメリット・デメリットを知っておこう
屋根材によって家の印象が大きく変わるだけでなく、機能面やメンテナンス時期も変わってきます。
詳しく特徴を理解してから選ぶようにしましょう。