外壁塗装の時期はいつ?最適な季節や劣化症状を見逃さないポイント
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外壁は、定期的に塗り直さなくてはなりません。
塗料は時間が経つと徐々に剥がれ落ち、住宅を湿気や汚れから保護する機能が低下して、住宅自体の寿命も短くなってしまいます。
外壁塗装の時期の見分け方や適切な季節についてまとめたので、ぜひ参考にしてください。
目次
外壁塗装の時期は何年くらいが目安?
最初の外壁塗装の時期は、新築から10年後が目安です。
その後も10年おきに塗り直しをしますが、外壁自体の損傷が深刻な場合は塗り直しではなく「張り替え」が必要になることもあります。
ただし、前回DIYで外壁塗装をした場合は、やはりプロに任せるよりは塗りムラが生じやすいため、10年より早く塗り直しの時期がやってくることが多いです。
また、台風や突風がよく通る地域や日差しが過酷な地域、海風が当たる場所に建つ建物の塗装も劣化速度が速いため、10年未満で塗り直しのタイミングがやってきます。
外壁塗装に最適な季節は春と秋
外壁の劣化が気になったときが塗り替え時なのですが、夏と冬はあまりおすすめできません。
例えば夏は気温が高く塗料が早く乾きますが、雨が降りやすく、塗り直しが必要になるケースも多いです。
また、塗装作業はマスクやゴーグルを着用して行うため、体温が上昇し、気分が悪くなってしまう恐れがあります。
冬も塗装には向きません。
気温が10度以下になると塗料が乾くのに8時間以上かかり、気温が5度以下まで下がると1日放置しても内部まで乾ききらないということもあります。
外壁塗装は下塗り1回以上、上塗り2回以上と少なくとも3回は塗り重ねるので、乾燥までに時間がかかる時期にはおすすめできないのです。
1日の最低気温が10度を超え、数日間は雨が降らないことが分かっているときは、外壁塗装のベストタイミングです。
DIYする場合は事前に塗料やローラーなどの材料を揃えておき、然るべきタイミングで塗装できるようにしましょう。
外壁塗装の時期は塗料や外壁材でも左右される
外壁塗装の時期は、塗料によっても左右されます。
まずは前回の塗装の際に用いた塗料の種類を調べてみてください。
アクリル系なら5~8年で塗り替え時期がやってきますが、フッ素系塗料なら15~20年は塗り直さなくても良いことがあります。
なお、外壁に用いられる塗料でもっとも一般的な種類はシリコン系です。
シリコン系をお使いの場合は、8~15年は塗り直し不要になることが多いです。
塗料の種類 | 塗り替え時期 |
---|---|
アクリル系塗料 | 5~8年 |
ウレタン系塗料 | 8~10年 |
シリコン系塗料 | 8~15年 |
フッ素系塗料 | 15~20年 |
外壁材の種類も調べてみよう
塗料の種類だけでなく外壁材の種類によっても塗り直しのタイミングが変わってきます。
外壁材の種類 | 塗り替え時期 |
---|---|
モルタル材 | 7~10年 |
窯業系サイディング | 10~15年 |
金属系サイディング | 10~15年 |
木質系サイディング | 10~15年 |
コンクリート | 15~20年 |
樹脂系サイディング | 20~30年 |
塗料による塗り替え時期と外壁材による塗り替え時期が異なる時は、短いほうを目安にするようにしましょう。
例えばモルタル材にシリコン系塗料を塗布してある場合は、塗り直しの目安時期は7~10年になります。
先程も説明しましたが、耐用年数が短くなる状況にも留意してください。
耐久性の高い樹脂系サイディングの外壁材にフッ素系塗料を使用していたとしても、紫外線や海風が強い過酷な環境下に立っている住宅なら10年おきには塗り直しをするほうが良いでしょう。
外壁塗装が必要な主な劣化症状
以下のような劣化症状が見られたら、塗り直しのタイミングと考えられます。
上記の表で紹介した塗り替え時期が来ていなくても、早めに塗装をするようにしてください。
<チョーキング>
外壁を触ると手に白い粉がつきませんか?
これはチョーキングという現象で、塗装の表面部分が剥がれ落ちているサインです。
すぐに塗装し直すようにしましょう。
<剥がれ・めくれ>
外壁の一部が剥がれたりめくれたりしていませんか?
これも塗り直しのサインの1つで、早めの塗り直しをおすすめします。
<シーリング周りが膨れる>
サイディング工法では、サイディングボードと呼ばれるパネルをシーリング材で張り合わせて外壁を仕上げますが、シーリングの付近が膨れ上がっているように見えるときも、塗り直しのサインです。
丁寧に塗装が行われていないケースでは、早い時期にシーリング周りが膨れてしまうことがあります。
塗装以外のメンテナンスが必要な劣化症状
劣化症状によっては、塗装し直す必要はなくても、何らかのメンテナンスが必要になることがあります。
以下のような症状が見られるときは、早めに適切な処置を行ってください。
<ひび割れ>
外壁そのものにひび割れが見られたときは、軽度ならコーキング材等で補修することができますが、奥深くまで割れているときは外壁材の張り替えが必要になります。
よく観察し、適切な処置を行いましょう。
<汚れ・コケ・カビ・錆び>
外壁に汚れやコケ、カビ、錆びがついていると、塗料の寿命を縮めてしまうことがあります。
高圧洗浄機やブラシ、やすり等を使い、早めに落としましょう。
外壁塗装の時期を見逃さないために!日頃から状態をチェック
外壁を美しく保つためには、適切な時期に塗装し直すことが大切です。
外壁材や塗料の種類、立地環境も参考にしつつ、早めに業者にリフォーム工事の見積もりを取りましょう。
また、同時に屋根も塗り直してもらうこともおすすめです。
足場を組む作業が1回で終わるため、屋根と外壁を別々に依頼するよりもお得です。