カーポートの価格相場を紹介!安く仕上げる2つのポイントとは
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自動車やバイクを駐車するスペースとして、「カーポート」を検討している方も多いでしょう。独立したガレージやビルトインガレージと比べると、工事がシンプルで価格も安く抑えられます。この記事では、カーポートの価格相場と施工費を含めた費用、また、安く仕上げるポイントについて解説します。ぜひ参考にしてください。
目次
カーポートにはどんな種類がある?
カーポートとは、屋根と柱から成るシンプルな構造の駐車スペースのことです。屋根と壁で覆われているガレージや、建物の一部にガレージをつくりこむビルトインガレージと比べると手頃な価格で建てることができます。また、不必要になったときや増改築したいときにも、カーポートなら構造がシンプルなため、あまりコストをかけずに施工することが可能です。
カーポートは、1台用のもの(幅2m~3m、奥行5m前後)と2台以上用(幅5m~6m、奥行5m前後)のものに大きく分けることができます。駐車台数と形状に注目すると、以下のような種類があります。
1台用 | 2台以上用 |
・片側支持タイプ(柱が左右どちらか一方に前後2本ある) ・両側支持タイプ(柱が四隅にある) ・後方支持タイプ(柱が後方に2本ある) |
・水平タイプ(柱が四隅にあり、屋根はフラット) ・切妻タイプ(柱が四隅にあり、屋根は逆V字) |
カーポートの素材
カーポートの素材もさまざまです。例えば支柱に使われる素材の中でも、アルミニウムは軽量かつサビにくいため人気の素材です。一方、スチールは強度は高いですが、サビやすいというデメリットがあります。しかし、アルミニウムよりは安価のため、価格を抑えたい方にはおすすめです。
屋根の素材としては、ポリカーボネートが人気です。軽く加工しやすいので、色や形のバリエーションが多いという特徴があります。アルミニウムやスチールも、カーポートの屋根の素材として用いられます。特にスチールは強度が高いため、積雪地帯などにも対応します。
カーポート本体の価格相場
カーポート本体の価格相場は以下の通りです。
1台用 | 2台以上用 |
・片側支持タイプ:10~30万円 ・両側支持タイプ:20~35万円 ・後方支持タイプ:30~45万円 |
・水平タイプ:30~60万円 ・切妻タイプ:35~70万円 |
※奥行5mの標準タイプの価格です。奥行が6m前後のロングタイプは、さらに高額になることがあります。
カーポートに使われる素材としてはスチールがもっとも手頃なので、スチールを選ぶと下限の価格に近づきます。一方、アルミニウムやポリカーボネートの素材で、なおかつデザイン性が高いカーポートを選ぶと、価格は上限に近づきます。
敷地が狭い場合には、1台用のカーポートなら出し入れしやすい片側支持タイプか後方支持タイプがおすすめです。屋根材にポリカーボネートを選ぶと日差しを完全にシャットアウトしないため、空間が広く見えるというメリットも効果もあります。
施工費と合算した費用総額の相場
施工費は、工務店や住宅メーカーによっても大きく異なります。カーポート本体価格と合算した費用総額の目安を紹介しますので、工事を依頼するときの参考にしてください。
1台用 | 2台以上用 |
・片側支持タイプ:15~40万円 ・両側支持タイプ:25~45万円 ・後方支持タイプ:35~55万円 |
・水平タイプ:40~75万円 ・切妻タイプ:45~85万円 |
カーポートを設置する場所にブロック塀があるときやすでにカーポートがあるときは、取り壊しの費用や廃棄費用も加算されます。そのため、新築時にカーポート設置を依頼するよりも、リフォーム工事として依頼するほうが高額になる傾向があります。
カーポートを安く仕上げる2つのポイント
ガレージやビルトインガレージを建てるよりは安価とはいえ、決してカーポートの建築費が安いわけではありません。少なくとも数十万円は必要ですし、取り壊しや廃棄の際の費用がかかる場合は100万円を超えることもあるため、少しでも費用を抑える工夫をしたいものです。おすすめの方法を2つ紹介します。
<カーポート工事の費用を抑えるコツ>
- 2者以上から見積もりを取る
- 施工業者におすすめの種類を尋ねる
1.2社以上から見積もりを取る
1社だけから見積もりを取ると、その費用が安価なのかどうかを調べることができません。ウェブカタログなどから気になるカーポートをいくつか選び、2社以上の工務店や住宅メーカーから見積もりを取るようにしましょう。
なお、新築工事の場合でも、カーポートや外構だけを別業者に依頼することは可能です。ぜひ複数社の見積もりを比較して、納得できる料金で施工を依頼しましょう。
2.施工業者におすすめの種類を尋ねる
工務店や住宅メーカーでは、特定の品番のカーポートだけを安く提供していることがあります。大抵は「新しいタイプのカーポートが発売されたので古いものをメーカーから安く提供された」などの理由のため、カーポートの品質に問題があるわけではありません。「絶対にこの品番でなくてはイヤだ」などのこだわりがない限り、ぜひ施工業者におすすめを尋ねてみてください。
住宅のイメージを左右するカーポート!こだわって建てよう
カーポートは通常玄関付近に設置するため、住宅のイメージを大きく左右します。見た目や素材、仕様、カラー、そして価格にもこだわって建てるようにしましょう。