中古住宅をリフォームする際に気を付けたいことをご紹介
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住宅を購入する時の選択肢として、『中古住宅』の購入があります。
今回は住宅をリフォームする際の魅力や費用感、リフォームの際に申請できる補助金制度・ローン・減税など、おお役立ち情報を伝えしていきたいと思います。
目次
中古物件を購入しリフォームする魅力とは
中古物件の一戸建てを購入しリフォームする場合と、新築物件を購入する場合にはどのような違いがあるのでしょうか?以下の3点の魅力について解説していきます。
- 購入費用を抑えることができる
- 購入費用が安く、リフォームで好みの内装にできる
- 流通量が多く選びやすい
中古物件が注文物件より魅力的な点とは
- 購入費用を抑えることができる
国土交通省の『平成28年度住宅市場動向調査』によりますと、土地を購入し注文住宅を建てる費用の平均は4,194万円です。
中古住宅を建て替える場合には土地代は掛からないのですが、掛かる費用の平均は3,249万円となります。
中古一戸建て住宅の平均購入費用は2,693万円のため、注文住宅の場合は1,501万円、中古住宅を解体する場合は556万円高額になります。
中古物件が建売住宅より魅力的な点とは
- 購入費用が安く、リフォームで好みの内装にできる
国土交通省の『平成28年度住宅市場動向調査』によりますと、分譲一戸建て住宅の平均金額は3,810万円です。
中古の一戸建て住宅は2,693万円で分譲一戸建て住宅より1,100万円以上も安くなります。
リフォームに1,100万円をかけ、分譲一戸建てと同額を使用した場合でも、自分の好みに合わせた内装や設備を選び、リフォームできる分、画一的な分譲一戸建て住宅より満足度が高いというケースも多いです。
- 流通量が多く選びやすい
希望のエリアで新築物件を探すことは、なかなか難しい場合が多いですが、中古物件なら希望のエリアで見つかる場合が高くなります。
中古一戸建て住宅の注意点とは
中古一戸建て住宅を購入する前に注意すべき点について解説します。
- 瑕疵担保の期間が短い
中古一戸建てを購入する前に気づかなかった欠陥があった場合は、買主は売主から保証や修理を受けることができます。
新築物件は構造耐力上の主要部分、雨漏りは10年間の保証がついていますが、中古住宅は売主が法人の場合『2年間』となります。
売主が個人の場合は数か月と保証期間が短くなります。
中古物件の中には保証がない物件もあるため、契約書を入念に確認するなどの注意が必要です。
- 構造状態の確認ができない場合が多い
表面からは内部の構造部分の状態が確認できず、購入後に確認したところ、改修工事、補強工事等に想定外の工事費用が掛かってしまう場合も十分に考えられます。
診断費用は掛かってしまいますが、事前に住宅診断士や一級建築士などの専門の人に確認してもらうことを、おすすめします。
中古一戸建てのリフォーム費用の相場
リフォームに掛かる価格には工事内容によって大きな幅があります。
2LDK~3LDKの住宅の大きさであれば、総額600万円~1,000万円掛かり、安い場合は500万円以内で収めることもできます。
しかし、工事の内容や規模によっては、1,500万円~3,000万円を超えるケースもあります。
洗面所・トイレ | 各20万円~50万円 |
浴槽・台所 | 各50万円~150万円 |
床の張替え | 1万円~7万円(帖) |
間取りの変更 | 20万円~350万円 |
バリアフリー工事 | 手すりの取り付け 3万円~10万円(箇所) 段差の解消 1万円~20万円(箇所) |
耐震リフォーム | 25万円~150万円 |
外壁・屋根 | 各50万円~350万円 |
築年数が古い物件は、耐震補強・断熱工事・屋根・外壁などのリフォームが必要になる場合が多いです。
リフォーム工事以外に掛かる費用
リフォーム工事以外に掛かる費用があることがご存知ですか?リフォーム工事以外に住宅購入費や引っ越し費用についてもチェックしておきましょう。
物件購入費からプラス10%~20%の費用が必要
物件購入費から10%~20%程度の諸費用がかかります。
具体的には、火災保険料・不動産取得税・登記料・ローンを利用する場合の手数料や保険料などがあります。
例えば、2,000万円の中古物件を購入する場合には、200万円~400万円(10%~20%)の諸費用が発生すると考えておきましょう。
その他に、『住宅診断代』や『瑕疵保険料』も必要なる場合があります。
中古住宅のリフォームで使える、補助金制度・ローン・減税
中古物件の購入やリフォーム工事、それぞれに費用が発生します。
費用に対してのローン・補助金や減税制度がありますので、紹介します。
住宅ローン・リフォームローン・一体型ローンについて
ローンは主に3種類あります。
- 『住宅ローン』住宅購入時のローンです
- 『リフォームローン』炉のベーション工事を行う際のローンです
- 『リフォーム一体型住宅ローン』住宅購入費・工事費の両方まとめて借入可能なローンです
これから物件を購入する場合は、住宅購入費とリフォーム費用を同時に借入できる『一体型ローン』の借入がおすすめです。
現在、返済中の借入が残っている場合は、『リフォームローン』や『一体型ローン』に乗り換えることもできます。
減税制度について
住宅ローンの減税制度は、住宅ローンを借入し住宅を購入する場合に、購入者の金利負担を軽減する制度です。
減税制度は名称が似ているものも多く、内容が混同してしまいがちですが、以下の違いに気を付けて、適した制度を利用しましょう。
- 減税対象になるものは何かを明確に(所得税・贈与税・固定資産税)
- 控除額の割合の金額について
- 住宅を購入する場合とリフォームをする場合、それぞれに使える制度について
- 基準にするのは、ローン残高なのか工事費なのか
補助金制度について
補助金制度は、中古物件を購入した際に受給できる『すまい給付金』や長期優良住宅にリフォームする際の『長期優良住宅リフォーム推進事業』などがあり、用途によって受給できる補助金は変わってきます。
助成金の申請は基本的に着工前に申請しなくてはいけません。
工事を開始してしまってから申請をしても受理されないので、気を付けてください。
また、『〇月〇日までに工事完了』など条件がついている場合も多いため、工事の日程調整も綿密に行ってください。
綿密に計画をし、中古住宅を購入しましょう
中古住宅リフォームについての費用・補助金やローンについて、ご理解いただけましたか?リフォームをする際には費用を抑えるため、補助金や減税なども上手に活用していき、自分な納得できる物件を作りましょう。