古民家をリノベーションした場合の費用や注意点を徹底解説

古民家をリノベーションした施設・飲食店も地方を中心に増え、日本へ訪れる外国人観光客からの人気も急激に高まっています。

古民家のリノベーションをする場合建て替えるよりも高額になるケースもあります。

今回は、費用感や注意点を解説していきます。

古民家とは?

古民家とは?

「古民家」に具体的な定義は定められていません。

とはいえ、一般社団法人全国古民家再生協会が掲げる定義を前提とした場合です。

(略)【「古民家」の定義は、昭和25年の建築基準法の制定時に既に建てられていた「伝統的建造物の住宅」すなわち伝統構法とする。】

参考:一般社団法人古民家再生協会「『古民家』の定義について

「伝統工法」というワードが、古民家か否かをわけるキーポイントです。

古民家をリノベーションする魅力とは

古民家をリノベーションする魅力とは

古民家の購入を考えているけど、どんな魅力があるのだろうと思う方も多いのではないでしょうか。

はじめに、古民家をリノベーションする魅力を紹介します。

  • 古き良き和の日本家屋を「現代の間取りや様式」を加える
  • 古民家に良く使用されている材料は強度が高い< /li>
  • 固定資産税の軽減・補助金の利用ができる

古き良き和の日本家屋や和室を「現代の間取りや様式」を加える

吹き抜け・高い天井など、現代の様式の住まいにはない良さを上手に残しつつ、キッチンやお風呂周りの間取りや設備は、最新式のものでリフォームすることが可能なのが、古民家リノベーションのメリットです。
また、「古民家は暮らしにくい」といったマイナス面を徹底的に排除し、住みやすい家作りが実現できます。

古民家に良く使用されている材料は強度が高い

古民家でよく使用される柱や梁の材料の中には、桧(ヒノキ)・欅(ケヤキ)が挙げられます。

桧や欅は強度が落ちるまでに約800年~1,200年と一般的には言われており、現代では古民家の柱や梁の材料の入手が難しく唯一無二の素材も少なくありません。

しかし、築年数が経過していることから「耐震補強・断熱対策は充分なのか」というような不安の声も多いです。

経年劣化もあり間取りなどをそのまま変更しないで定住するには心配な場合も多いのです。

しかし、リノベーションにより、新築と同様デザインや最新の機能へ補うことも可能です。

固有の資産税が安い

古民家を購入し、リノベーションを検討しはじめたとき、やはり気になるのは「費用面」ですよね。
劣化による部分の修繕・設備・間取りの交換、スケルトン状態にしてからの全てをリノベーションともなると規模や内容によって、コストには大きな差が出ます。

そのため、インスペクションなど多くの設計事務所・施工業者は外注費用がかかることから、古民家のリノベーションの場合規模感によっては在来工法の住宅よりも高額になるケースもあります。

古民家のリノベーション費用

古民家のリノベーション費用

古民家のリノベーション費用は、約2,000~3,000万円程度が相場です。

古民家は、平屋の場合でも建築面積が比較的広い傾向にあり、解体費用・内装費用もかかるため、自ずと費用の相場は高騰しやすいです。

そこで修理費などを細かく紹介していきます。

古民家の耐震改修工事の費用事例を紹介

古民家の耐震改修工事の費用事例を紹介

金属製の器具による補強の場合:約10万円/1坪あたり
基礎から補強する場合:約15万円/1坪あたり

どちらも耐震診断の費用を含めた、坪単価の金額です。

古民家の屋根のリフォーム費用事例を紹介

瓦の屋根から銅板に敷き替え:約1万円/平方メートルあたり
屋根の補修費用:約8千円/1箇所あたり
瓦材の交換:約1万円/1枚あたり

例として、約80平方メートルの瓦屋根を鋼板に敷き替えた場合は、廃材処分費も含めると約80万円の屋根工事費用です。

内装工事の費用事例を紹介

内装工事の費用事例を紹介

解体費用:約1~3万円/平方メートルあたり
内装工事費用:約2~4万円/平方メートルあたり

古民家の状態が比較的良く、解体する必要がない場合は解体費用として約70万円に収まることもありますが、内装をほぼ全て取り換える場合は、解体費用だけで約200万円以上になるケースもあります。

水回りの設備交換費用事例を紹介

システムキッチンの設置費用:約100万円
ユニットバスの設置費用:約120万円
洗面台の設置費用:約30万円
トイレの設置費用:20万円

水回りの一式を設置すると、合計で約400万円前後の費用が必要です。
また、間取りが特殊な古民家ですと、水回りの移設に関連する配管工事費用が約10万円~30万円追加で発生するケースもあります。

外観デザインの費用事例を紹介

土間コンクリート導入費用:約1万5千円/平方メートルあたり
外壁塗装の費用:約2~6千円/平方メートルあたり

古民家のリノベーションするうえでの注意点

古民家のリノベーションするうえでの注意点

古民家のリノベーションで特に注意しておきたい部分が、「耐震補強」「瓦の処理」「業者の選び方」です。

耐震改修の方法に注意しよう

古民家の中には、現代の耐震補強が効かない物件もあります。

古民家が建築された当時の耐震補強は、現代と考え方・手法が大きく異なるため、現代のような耐震補強を取り入れることで、かえって建物の強度を下げる場合もあります。

瓦の敷き替えは高額

古民家の良さの中に、迫力のある日本瓦屋根の外観です。

しかし、日本の瓦は屋根材の中でも特別重く、屋根の重たい家は地震の揺れに弱く、壁・柱に負荷を欠けやすいです。

そのため、物件の耐久性を最優先しガルバリウム鋼板・化粧スレートのような軽い屋根材に敷き替えることも増えていますが、最も高額な手法です。

業者の選び方

施工会社を選ぶ際に、古民家リノベーションを積極的に取組んでいる施工業者を探しましょう。

古い木材を使用している古民家の場合、気候に詳しい業者なら土地の環境に併せた工夫をしてくれるはずです。

古民家に詳しい建築会社や、鑑定士などの有資格者に相談をするのがおすすめです。

古民家のリノベーションのにかかる費用や注意点を理解しよう

古民家には見た目のお洒落さ以外にも大きな魅力もありますが、工事の規模感によっては新築よりも費用が割高になるケースがあることや、注意点も多いです。

しかし、古民家を購入しリノベーションするのも選択肢の一つではないでしょうか。