二世帯住宅の間取りのパターンとは?失敗しないためのポイント解説!
26 view

二世帯住宅は失敗が多いと聞きます。理由は、将来を想定したプランの甘さから来ています。
二世帯住宅の間取りには、どういったパターンやタイプがあるか、またメリットとデメリットは何があるのかを説明します。
目次
なぜ二世帯住宅を選ぶのか
理由は、”家族が一緒で安心する”、”親の老後のため”、”同居することで経済的メリットが発生する”と人によってバラバラです。
親世帯と子世帯が支え合いたいと考える人にとっては、二世帯住宅を選ぶメリットはあります。
棲み分けパターン
二世帯住宅の棲み分けるタイプは、1、2階と上下に別れるパターンか、左右に分割されるパターンと言われています。
上下に棲み分ける場合は、左右の場合に比べ敷地面積が少なくて済みます。
しかし、出入り口の分離が難しくなります。
左右で棲み分ける場合は、横に広がる分どうしても、敷地面積は広くなってしまいます。
その分、玄関や水回りの分離はしやすくなります。
世帯によっては家族構成が異なりますが、玄関や水回りを分離するのであれば、世帯ごとに20坪は必要です。
そこに駐車スペース、プライベートな庭などが欲しいならば、70坪以上は考えましょう。
間取りのパターン
棲み分けパターンについて説明したので、次は間取りについて説明していきます。
二世帯住宅の間取りのパターンはおおよそ3つの型(完全同居型、部分共有型、完全分離型)に分類することが出来ます。
3つの型の何がメリットに該当して、デメリットとは何か、そしてどういった部分がポイントとなるかを確認していきましょう。
完全同居型
完全同居型の間取りは玄関や水回り、リビングなどの生活空間を親世帯と子世帯が共有する型です。
単世帯の住宅に比べて部屋の数が多いだけなので、特段コストがかかる部分がほとんどないです。
メリット
建築費が安く、光熱費が抑えられるのが魅力です。
また、世帯間での交流が増えにぎやかな暮らしができます。
デメリット
プライバシーの確保がしづらい。
世帯ごとの光熱費がわかりづらい。
平均建築費(土地は除く)は3,200万円と言われております。
基本的に単世帯住宅と仕様が大きく変わらないからと考えられます。
あまり目立つデメリットがなく、建築費も安く抑えられるため魅力的ですね。
割合的に約5割の方が完全同居型を選ばれていると言われております。
部分共有型
部分共有型の間取りは、玄関のみ共有など、LDKの一部分を親世帯と子世帯で共有する型です。
例えば、1つの玄関で、浴室とキッチンは、世帯ごとに別々にある。
玄関と浴室は共有でキッチンは別々にある。
など生活の一部分が共有となっている型。
どの部分が2か所あるかによって建築費の目安は変わってきます。特に水回りのコストがかかります。そのため単世帯の住宅と比較して2割から3割ほど建築費が高くなります。
メリット
一部分を共有することで交流を絶やさずに行えます。
また世帯ごとにプライベートな空間があることによって、密になり過ぎない関係を築けます。
デメリット
完全分離に比べプライバシーが確保しづらい。
光熱費の把握が世帯ごとに分かりづらい。
平均建築費(土地は除く)は3,695万円ですが、どの部分を共有するのかで価格帯は大きく変化していきます。
リビングを共有しない場合は、リビングがもう一つ増えるので部屋の数が増えます。
それが水回りならば、キッチンまたはお風呂場などがもう一つ増え、さらにコストがかかってしまいます。
完全同居型と同様であまりデメリットが目立ちません。
完全分離型
完全分離型の間取りは、玄関や水回り、リビングなどの生活空間を親世帯と子世帯で分離する型です。
ほぼ2軒分の面積や機能があるため、ほとんどの設備が2倍かかります。
そのため単世帯の住宅と比較して3割から5割ほど建築費が高くなる傾向があります。
メリット
最もプライベートを確保しやすく、世帯ごとの光熱費が確認しやすい。
一世帯のスペースを賃貸などにしやすいのも特徴です。
デメリット
別の型に比べ、最も建築費が高い。
世帯間の交流が生まれにくい。
完全に分離することによってプライバシーの確保が出来るのが魅力ですね。
子世帯の家族だけの時間を大切にしたい人はコチラの完全分離型をおすすめします。
平均建築費(土地は除く)は4,009万円と最もコストがかかります。
完全同居型よりも玄関、水回りが単純に二倍となるため価格の差が1.25倍となります。
後悔しない二世帯住宅とは?
価格は3つの型によって、変わってくるのでご自身の予算と、相談しましょう。
また、二世帯住宅の実例、雑誌や記事などの情報を参考にして、自分たちはどの型が向いているのかを、しっかりと家族や、ハウスメーカーと話し合ってください。
現在四人に一人が高齢者となっており、将来的に親世帯は介護が必要になってきます。
介護のことも考えて型を選ぶと将来のためになります。
現状の経済的なメリット、デメリットだけを考えず先を見据えたプランを考えることをおすすめします。
将来的に失敗しないためにも、今からプランニングし、後悔のしない家づくりをしましょう。