新築平屋の間取りに悩んでいませんか?魅力や注意点など紹介します!
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平屋とは1階建ての家のことを言います。
一戸建てで平屋を建てよう!と決意したものの「広い敷地が必要そう」「どういったデザインにしよう」と何から手をつけていいのか悩んだり断念する方は多いのではないでしょうか。
今回は平屋ならではのメリットやデメリット、間取り計画をする際注意する点やコツを紹介していきます。
平屋住宅の魅力、メリット
(画像引用:https://www.mokkotsu.com/shop/miyabe/house/20161031203605/22763)
平屋住宅には2階はありません。
1階のみの家になりますがメリットはたくさんあります。
●様々な平面デザインにできる
2階建て以上の家では上の階への移動があるため、階段や階段周りのスペースを取り入れる必要があります。
平屋になる階段周りなどのスペースが無くなるので、平面的なデザインが自由にできるようになりますし、動線の考慮がしやすくなります。
玄関から対の壁までを吹き抜けにするといったI字型やL字型の建物など、凝ったデザインにもできます。
平面以外にも天井を高くするなどできるので、平屋は自分が求める家を実現しやすいでしょう。
(画像引用:https://www.ii-ie2.net/case/case30.html)
●体への負担が少ない
階段がある暮らしだと、踏み外しなどで転落する危険もあり、大怪我にもつながります。
計画する際、今は平気と思っていても足が不自由になった場合や老後の生活において上下の移動は大変になってくると思います。
平屋は段差の少ないバリアフリー設計にしやすく、移動も掃除もスムーズに行えますね。
●地震や災害に強い
日本はマグニチュード5以上の地震が起こりやすく、地震が多い国トップ10に入る地震大国と言われているため、建物にも地震対策は必須です。
日本の法律には建築基準法というものがあり、定められた耐震壁量が存在します。
建物の階数や重さによって必要な壁量が変わります。
建築基準法の壁量の計算については以下のページをご覧ください。建築基準法の壁量計算
平屋住宅では2階,3階分の重量を支える必要がなくなります。
そのため地震力が小さく済み、圧倒的に地震に強くなるというわけです。
家が地震に強くなることで建物の損傷リスクが減りますし、建築基準法で定められている耐震壁量が少なく済みます。
他にも風の影響も受けにくくなるため、台風などの災害から建物を守ることもできます。
何かが起こった場合、家のどこにいてもすぐに外へ逃げることができるのも魅力です。
●家族とのコミュニケーションが増える
平屋住宅では同じフロアに生活スペースが集まるため、家族と顔を合わせやすい環境になります。
顔を合わせやすいので自然とコミュニケーションが増え、「自分の子どもが2階または1階にいて不安…」「学校からいつの間にか帰っていて部屋にいた」などの問題が解消されます。
●メンテナンスコストの削減ができる
家のメンテナンスというと、雨漏りしてしまった際の修復や、外壁や屋根の再塗装などが挙げられます。
2階部分の修復をするにはその分の足場が必要になりますが、平屋ではそれらを半分、場合によっては不要になることもあります。
メンテナンスのしやすさにもつながりますので、長期で見ると大きなコスト削減になります。
平屋住宅のデメリット
平屋住宅を建てることによっていいことばかりではありません。
次に平屋のデメリットを紹介します。
●土地の広さなどのコストが高くなるかも
2階以上ある住宅では、土地が広くなくても階を増やすことで住居スペース(延床面積)は増えていきます。
平屋では1階が全てなので、2階以上の家と同じ広さにするにはその分の、またはそれ以上の土地が必要になります。
また、屋根に関しても広くなるにつれてコストが上がっていきます。
平屋は、土地面積によっては2階建てより費用が高くついてしまうこともあります。
使用する素材により、さらにコストがかかってしまうので、絶対に譲れない素材などを依頼先と相談することも大切です。
●土地に影響されやすい
平屋住宅は土地に影響されやすい建物です。
場所によっては、日当たりが悪かったりプライバシーの確保が難しかったりと住みにくい物件になってしまいます。
土地選びは十分に検討しましょう。
●家から見える景色が悪い
土地の場所にもよりますが、平屋になると景色は1階部分から見える景色だけとなり、隣の家との感覚が狭かったりすると壁しか見えないといった問題が出てきてしまいます。
●防犯面に注意が必要
平屋住宅の場合、2階建ての家と比べて在宅中か不在かの区別がつきやすいため、防犯面に注意が必要になります。
他にも、せっかく光を取り入れるために大きな天窓をつけたとしても、近所の家が2階建てばかりだと家の中を覗かれやすくなってしまうので気をつけたいところです。
間取りの注意点・コツ
さて、ここまでメリットとデメリットについて紹介しました。
次に間取りの注意点やコツについて紹介していきます。
●日当たり
暮らす上で日当たりは大切です。
日が当たらないと部屋の中が薄暗くなり、朝になっても目覚めが悪くなることがあります。
日当たりをよくするには東・南東向きに窓があるといいでしょう。
朝になると部屋に日が入るので気持ちよく1日をスタートできます。
また、キッチンなどの水回りは西日が当たる北西にするのが一般的のようです。
●風通し
風通しがよくないと1日中ジメジメしてしまうことがあります。
風通しが悪いアパートやマンションの部屋の壁にカビが生えたという話も聞くので意識したいところですね。
1つの部屋の対になるように窓を配置することで換気されやすくなります。
●廊下の位置
平屋を建てる上で、意外と見落としがちなのが廊下の位置です。
廊下を部屋移動に使うただの通路だと認識していると、家の中央に廊下を配置してしまい暗い廊下になることがあります。
光の入り方や、部屋の位置関係なども考慮した上で廊下を配置するのがオススメです。
●家族のプライバシーの確保
メリットで家族とのコミュニケーションが増えると説明しましたが、家族ひとりひとりのプライバシーも大切です。
家族みんなで過ごす場と、個人の空間を取った間取りを意識しましょう。
とは言っても、プライバシーを意識しすぎて壁や部屋数を増やすのは注意です。
日当たりや風通し、部屋の数に応じた窓のコストを見直すことになります。
●過去の経験から理想を生み出す
「前の家ではあれがだめだったな」「今まではこうで不便だったな」などの経験をメモに書いていくと、自分の理想の配置が閃くかもしれません。
「子供と遊べるような部屋が欲しいな」などの要望も書き留めていくといいですね。
また、計画する際にオシャレさを重視し過ぎて生活のしやすさを見落としてはいけません。
収納が足りなかったなどの問題が出ないように、暮らしに合った家を設計することが大事です。
●リビング(LDK)を中心に各部屋を配置していく
リビングは家族団らんをする一部屋です。
リビングを生活の中心と考えてリビングを中心に各部屋の配置をしていきましょう。
LDKとすることで、食事する際の行動パターンや買い物後の行動パターンを出すことができます。
ポイントはどれだけ小さな労力で他の部屋に行き来できるかがポイントです。
●コートハウス
家の中央に中庭を作るコートハウスにすることで、プライベートな空間を作ることができます。
リビングなどが近くにあるとプライベートな空間を保ちつつ家族との団らんができますし、採光も取ることができます。
(画像引用:https://www.gooood.cn/nagoya-courthouse-by-takeshi-hosaka-architects.htm)
●水回りを固めることでコストを抑える
水回りの設備を一箇所にまとめることで家の価格を抑えることができます。
さらに道路側へ配置することで配管にかかるコストを抑えることもできます。
水回り以外にも、工夫次第では価格をグッと抑えることもできるかもしれません。
●建築家・設計士と話し合って調整を重ねていく
家の間取りを考えるとしても、自分だけで考える必要はありません。
依頼した会社の建築家・設計士といったプロの人と話すことにより現実的な間取りになるでしょう。
上記のコストの話なども聞いてみるのもいいですね。
間取りを考えて平屋の魅力を最大に生かそう!
今回は平屋住宅の魅力、間取りについて紹介しました。
平屋住宅は広い土地面積が必要だったり、場所を選んだりしますが、長期的に見て体への負担や災害に強いなど多くの魅力があります。
住宅カタログを取り寄せてみるのも参考になります。気になったことはプロに相談して生活に合った家づくりを進めてくださいね。