建売住宅でも値引きができる? 交渉のポイントをご紹介
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基本的には値引きをしていないと思われている建売住宅ですが、実は交渉次第で値下げをしてもらうことができます。
今回の記事では、交渉をする際に参考にしてもらいたいポイントや注意点を、ご紹介していきます。
建売住宅と注文住宅の違い
一戸建て住宅を購入する際には、大きく分けて、注文住宅と建売住宅の二種類があります。
以下にそれぞれの特色をまとめます。
注文住宅
・自由度が高い
使用する建材や間取りを自由に決めることができるため、家族や自分の希望を叶えることが出来ます。
また、自由に設計ができるためオリジナルの一軒家を建築することが出来ます。
・予算の調整ができる
こだわりの部分だけにお金を掛けられるため、その他の部分でコストを削減できます。
そのためある程度は予算内で調整することが可能になっています。
建売住宅
・建築費用を安く抑えられる
建売住宅は購入者のニーズを考慮せず、分譲地に同じような家を建てていきます。
そのため資材や設備を大量に仕入れることができ、建築費を安く抑えることができます。
・実物を見学できる
建売住宅は、実際に建造物を見学できるため、『マンションなどがあり日当たりが悪い』といった不満点を事前に確認することが可能です。
建売住宅でも値引きはできる
『建築費を抑えて建てられていて、最初から価格が安く設定されているのにこれ以上値引きなんてできるの?』と思う方もいるかもしれません。
実は交渉することで、費用が安くなる場合があるので、交渉のために重要になるポイント3つをご紹介いたします。
①建築されてからの期間を見る
販売開始直後に交渉をしても、後から値引きをしなくてもよい人が現れる可能性が高いため、交渉に応じてくれることはまずないと考えられます。
しかし完成から1年経とうとしている建物の場合、交渉に応じてもらえる可能性があります。
なぜかというと、『新築』という言葉は法律で『1年未満で、かつ未使用の状態の物件』と定義されています。
1年経ってしまうと建物の売却に、新築という言葉を使用できなくなり売れ残る可能性が上がるため、交渉に応じてくれる可能性が高いです。
②決済時期、年度末を狙う
企業によって決算時期が違うため調べておく必要がありますが、多くの企業は3月に決算時期を設定しています。
そのため3月は値下げ交渉がしやすい時期となっており、交渉に応じてくれる可能性が比較的に高くなっています。
営業担当者も売り上げノルマを課されているため『何月までにご契約いただくと値引きできます!』といった交渉ができると思います。
③値引き交渉の相談先
不動産仲介会社が間に入っている場合、売主と買主で直接交渉できないため、仲介手数料がかかります。
しかし売主直売の場合、手数料などがないため値引きして相場よりも安くしてくれるかもしれません。
また、売主直売の場合、不動産仲介会社のようにローンの査定や行政の書類提出など様々な手続きをしてくれない可能性があります。
値引き交渉の注意点
値下げ交渉をするときに気を付ける点をご紹介します。
なぜ気を付けなければいけないかというと、購入した建物に何かあった場合に、修理や保証をしてくれるのは売主さんなのです。
もし交渉の際に悪印象を与えてしまい、関係に大きなひびを入れてしまうと修理や保証が必要になった際に、不必要なトラブルの原因となってしまいます。
最悪の場合、物件を売ってもらえないなんてことにつながってしまいます。
売主との関係性をより良いものにするため今から紹介する点を心がけておいて下さい。
①交渉するタイミング
交渉する際には真剣にこの物件を買いたい!といった意思を見せなければいけません。
購入申し込みなどで、意思を見せないことには営業担当者も交渉に応じてくれません。
また値引き交渉をする際に、他の物件も見て考えたい場合があると思います。
そのような買う意思が固まってない状態で値引き交渉をすると、営業担当者はもちろんそのほかの方々に迷惑がかかってしまうので止めておきましょう。
②値引き額について
もちろん値引き額は多ければ多いほど嬉しいと思います。
しかし、自分の考えていた値引き額より少ないからといってしつこく価格の値引き交渉をするのはやめましょう。
あくまでもこちらが交渉を持ちかけているため『○○円しか値引きしてもらえなかった。』といった考えではなく、『○○円値引きしてくれた。』と考えましょう。
③交渉中に他の買主が現れたら?
もちろん売る側に立って考えると少しでも高い値段で売りたいと考えるのは普通のことです。
そのため、値引き交渉中に『提示価格で買います。』と言う買主が現れたら、その人に売ることは理解しておいて下さい。
④値引きしたのに買わない
担当者は、買主の物件購入に真剣な意思を認めてくれたからこそ、値引き交渉に応じてくれます。
それなのに値引きしてもらっているにも関わらず、購入しないのはさすがにマナー違反です。
担当者の値引き交渉にかかった手間を無駄にしないためにも、予算などをしっかり相談してから値引き交渉をしましょう。
建売住宅の値引き交渉を考えている方へ
今回は、建売住宅の値引き交渉の注意点や重要なポイントについて紹介させていただきました。
営業担当者や売主とよい関係を作ることができれば値下げの交渉も心よく受けてもらえるため、物件購入の際には、担当者との関係性を重要視するのを強くおすすめします。