暮らしの、すべて。 House Labo

建物を新築する際、外構を細部まで検討していなかったばかりに、住む上で不便な思いをすることがあります。

外構を検討するには、外構について費用や情報について知っておく必要があるでしょう。

外構工事の基本と費用の相場について、初心者にもわかるように解説します。

外構工事は家の印象が変わる重要な工事


外構(がいこう)とは、門や塀、庭や植栽、フェンスや駐車スペースといった、建物の周りを指します。

外構はエクステリアとも呼ばれ、マンションや一戸建ての区別なく、外観とあわせて建築物の印象を左右する「顔」となります。

見栄えの良さや便利さ、トータル的なデザインにこだわる人も多くいますが、こだわるほどに費用がかかる箇所でもあります。

まずは、どのような外構があるのか、代表的なものを紹介します。

門扉・門柱・ポスト

門扉・門柱・ポスト
門扉には、開き戸、引き戸の2種類があります。開き戸を設置する住宅が多く、耐久性が高い面からアルミ形材のものが主流です。

また、引き戸は敷地が小さい住宅に人気があります。
門扉があることで、不審者の不法侵入防止に役立ちます。

門柱は、表札がついていて、門扉の近くにあるものが一般的です。インターホンや照明など、多数の機能を盛り込めたり、門扉やポストと門柱が一体化していたりするタイプもあります。

ポストは門柱や塀、外壁などに埋め込むものをはじめ、ポールに取り付けるものや壁掛けなど種類が豊富です。

門まわりの外構工事は、15万円から30万円ほどが相場となります。

フェンス・塀

フェンス
フェンスや塀は、開放的な外構使用の場合を除き、敷地の境界を明らかにするために設置します。また、ブロック積みの塀などは家が直接見えず、設置する範囲によっては防犯に役立ちますし、庭周りの雰囲気を左右します。

メッシュフェンスのような、ある程度は向こう側が見えるものであれば、開放的な雰囲気にすることも可能です。後付けで不法侵入を防止したい場合には、目隠しフェンスをおすすめします。

費用相場は施工面積で変動するため、7,000円から100万円と幅があります。

カーポート・サイクルゲート

カーポート・サイクルゲート
カーポートは、屋根のついた駐車スペースです。カーゲートと呼ばれることもあります。
家族の車のサイズや台数などに合わせ、乗り降りや出し入れのしやすいものを選択しましょう。強風や積雪での耐久性も重要です。費用相場としては、40万円から100万円ほどとなります。

サイクルゲートは、いわゆる自転車置き場になる外構です。雨風にさらされることによる自転車の劣化対策、自転車の盗難対策として注目されています。物置と一体になったものもあり、種類は豊富です。

デッキ・テラス

デッキ・テラス
デッキには、ウッドデッキとタイルデッキの2種類があります。ウッドデッキには天然木や人工木、タイルデッキにはエクステリア建材が使用されます。

天然木は見栄えが良いですが、手入れや耐久性で手がかかる傾向にあります。メンテナンスを手間に感じる方は、タイルデッキを選択するのも良いでしょう。

テラスは、洗濯物干しスペースやアウトドアリビングなど、多目的スペースとなる外構です。屋根や壁をガラス張りにしたものをはじめ、柱と屋根だけで壁のない開放的な外構などがあります。費用の相場は40万円から50万円ほどとなり、屋根部分で10万円から30万円が目安です。

庭・ガーデン

庭・ガーデン
庭やガーデンには、デッキやテラスを設置するかどうかで、費用相場が変わってきます。施工面積にもよりますが、デッキやテラスなどの設備を設置しない場合は10万円からで、設置する場合は50万円から100万円となることが多いです。

庭に植栽をする場合、10万円前後の費用が追加となることもあるでしょう。また、植栽する場合、後々に剪定の手間や費用がかかります。

ベランダ・バルコニー

ベランダ・バルコニー
ベランダやバルコニーを新しく設置する場合は、約40万円の費用相場となります。

また、補修や屋根の取り付け、タイル敷き詰めなどをリフォームで実施する場合の費用相場は、それぞれ20万円ほどです。

屋外照明

屋外照明
屋外照明は、エクステリアライトとも呼ばれます。
門柱の表札や門から玄関までのアプローチを照らす事に使われることが多く、ガレージやガーデンを照らす用途でも使われるなど便利な外構です。

センサー付きなど多機能なものもあり、費用相場は10万円から25万円ほどとなります。

主な外構と費用相場を、表にまとめました。

外構種別 費用相場
門扉・門柱 15万円〜30万円
フェンス・塀 7000円〜100万円
カーポート・サイクルゲート 40万円〜100万円
デッキ・テラス 40万円〜50万円
デッキ・テラス(屋根のみ) 10万円〜30万円
庭・ガーデン 50万円〜100万円
庭・ガーデン(デッキ・テラスなし) 10万円〜
ベランダ・バルコニー 40万円ほど
屋外照明 10万円〜25万円

外構工事の費用相場は新築かリフォームかで異なる

外構工事の費用相場は新築かリフォームかで異なる
新築の外構工事をする場合、100万円から300万円ほどとなることが多いでしょう。
カーポートでは30万円、屋根なしの駐車スペースで20万円程度が相場です。門扉、門柱合わせて20万円、フェンスで50万円ほど追加となり、最低でも100万円はかかる計算です。

リフォームの場合は、50万円から100万円ほどになることが多く、施工する面積や工事内容によって費用が前後します。

リフォームは、費用としては安くなりますが、後付けだと新築ほど自由に施工はできません。新築の際に「後で大丈夫」と考えず、「新築時に工事しておくべきかどうか」を検討するようにしましょう。

外構工事の費用相場はスタイルによっても異なる

外構工事の費用相場はスタイルによっても異なる
外構工事には大きく分けて、オープン外構、クローズ外構、セミオープン・セミクローズ外構の3つのスタイルがあります。

3つのスタイルの特徴、費用相場を把握した上で、目的に合わせてスタイルを選択することが、住みやすい住宅づくりにつながるでしょう。

オープン外構

オープン外構は、塀や門に高さがなく目立たないか、設置しないスタイルの外構です。住宅を囲う外構がないため、開放感があるのが特徴です。風通しが良く、日当たりも良くなるため、敷地の狭い住宅によく使用されます。敷地の狭い住宅に高い塀や門を設置すると、風通しが悪く、暗い場所ができるためです。

プライバシーや防犯ではマイナスとなりますが、塀や門に使用する建材が省けるため、費用が安く済むことも注目すべきポイントです。実際の費用としては50万円〜100万円ほどになり、施工面積や施工内容、使用素材といった条件で差が出ます。

クローズ外構

クローズ外構は、プライバシーや防犯に優れた特徴があります。塀やフェンス、門などを高めに設置するため、外から見られないようにしたい場合に利用されます。
塀やフェンス、門などが高めであるため、広い敷地がなければ風通しや日当たりが悪くなる場合があります。

塀やフェンス、門に使用する建材が多いため、費用も高くなる傾向にあり、費用を抑えたい方には向かないでしょう。実際には、200万円前後の費用となります。

セミオープン・セミクローズ外構

オープン外構とクローズ外構の、どちらかを選ばなければならないわけではありません。セミオープン・セミクローズ外構であれば、両方の特徴をあわせ持っています。

部分的にフェンスを設置するなど、オープン外構、クローズ外構を使い分けて、それぞれのメリットを活かせるでしょう。実際の費用としては、80万から150万円ほどが目安となります。

外構工事の業者は3つのポイントで選ぼう

外構工事の業者は3つのポイントで選ぼう
外構工事の仕上がりは、業者で左右されます。施工が丁寧であるかどうか、施工後の保証やアフターフォローについても、信頼できる外構工事業者の選び方で変わってくるでしょう。

依頼主の要望への対応、たとえば、経験に基づくアドバイスを提案してくれるかどうかでも業者の質が判断できます。

3つのポイントを紹介しますので、業者選びの参考にしてください。

1.工事内容にあった業者を選ぶ

業者によって得意分野があるため、工事を外注される場合があります。例えば、門扉は得意で費用も安いが、庭は不得意で費用が高いケースなどです。工事内容にあった業者を選ぶことで、不要なコストを避けられます。

2.実績を重視する

文字上の実績だけでは、質の良い工事ができる業者か、判断が難しい場合もあるでしょう。

外構工事の実績を、写真や動画などで確認したり、施工した現場を確認させてもらって話を聞いたりするなども、工事業者を選ぶ重要なポイントとなります。

また、小規模な業者であればオールマイティな職人がいることが多いため、技術力が高い業者を見つける場合は検討してもよいでしょう。

3.価格が極端に安くはないか

工事をあまりにも安く請け負う業者には、注意が必要です。保証やアフターサービスが悪い可能性もあり、工事も未熟な職人で質が悪いものとなることもあるでしょう。相場と比較し、合理的なコスト削減の範囲内かどうか確認することが重要となります。

外構工事は4つのコツで費用を抑えられる

外構工事は4つのコツで費用を抑えられる
外構工事の相場はわかっても、費用を抑えるコツが分からない場合があります。
費用を抑えたいなら、下記の4つのポイントを検討するとよいでしょう。

  • すべてを業者に任せる必要があるかどうか(自分で作ってみる)
  • 使用する建材の費用を抑えることができるか(建材の量と、素材の見直し)
  • 工事を依頼する上で、できるだけ安くなる方法を使っているか(中間業者を使わず直接依頼)
  • 複数業者から見積もりを出してもらい、工事費用が適正かチェックしているか(複数の見積もり比較は必須)

1.DIYで工事する

DIY(ディー・アイ・ワイ)は、「Do It Yourself」の略語で、素人が自分で何かを作ったり直したりすることを指します。

DIYでできることは限られるものの、簡単な工事であれば業者に頼むよりも安くなります。ホームセンターで購入し、レンガを積む、芝生を敷くなど検討してみましょう。専門的な技術や工具が必要な工事は、DIYせずに業者に依頼することで、失敗することもないでしょう。

2.使用する建材の量と素材選びを工夫する

工事の内容によって建材は異なりますが、いずれも素材選びに気をつけることで費用が変わってきます。例として、屋外地面に天然石材を使わずに土間コンクリート仕上げとすることで安くなることがあります。見た目の細部にこだわらないのであれば、大幅なコストカットも可能です。使用する建材の量を減らすこともコストカットにつながるため、オープン外構にすることも検討しましょう。

3.外構の専門業者に直接依頼で工事する

ハウスメーカーに全てを任せる場合、外構業者の仲介手数料などが追加されることで高額となる場合があります。見積もり額に100万円から200万円ほどの差が出ることもあるため、ハウスメーカーと専門業者の見積もりをよく比較するようにしましょう。

4.見積もりを複数業者からとるようにする

部分的な工事金額だけではなく、業者に依頼する工事全体の金額も重要です。複数の業者から見積もりをとり、比較するようにしましょう。

外構工事の予算は住宅本体の1割が目安となる

外構工事の予算は住宅本体の1割が目安となる
外構工事の費用の相場や、費用を抑えるコツを使って、最終的に目指す外構工事の予算の目安について考えてみましょう。

新築での外構工事の場合、外構工事の費用は、住宅建設費の1割ほどにするのが良いバランスとされています。

外構工事費用を、住宅建設費用の1割ほどで収められない場合には、許容範囲内かどうかも確認しましょう。

一般的に、最低限の外構工事費用である100万円くらいが許容範囲の目安といえます。

施工面積や工事内容にもよりますが、実際の金額としては100万円から300万円ほどとなるでしょう。

次は、外構工事の予算が確保できない場合の解決策も紹介します。

住宅ローンを活用する

ハウスメーカーに工事をまとめて依頼する場合、金利の低い住宅ローンを利用できます。一度に支払う金額が少なくなれば、予算を確保しやすくなるでしょう。専門業者に直接依頼する方が安くはなりますが、住宅ローンに組み込むことは難しくなるので注意したいところです。

外構工事に優先順位をつける

建物と同時に、全ての外構工事を完成させる必要はありません。優先順位を考え、後からの工事でも問題ないものは外してしまいましょう。例としては、将来的にはコンクリート敷きにしたい部分を砂利敷きにしておくなどです。

外構工事の費用相場と予算のバランスで適正価格になる

外構工事の費用相場と予算のバランスで適正価格になる
外構工事の費用相場を把握し、業者選びをしっかり行うことはもちろん重要です。

加えて、費用を抑え、予算とのバランスがとれているかも確認しておくことで、適正価格での外構工事が可能となるでしょう。

外構工事についてよく検討し、住む上での不便をなくしてはいかがでしょうか。