モデルハウス購入の今さら聞けない常識!注意点やポイントも解説
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マイホームの検討には、モデルハウスの見学が参考になりますが、「モデルハウスそのものの購入」も可能なケースがあるとご存知でしょうか?
モデルハウスについての基本や見学会でのポイント、実際に購入するにあたっての注意点をご紹介します。
目次
モデルハウスは実際に暮らすイメージを体験できる住宅
住宅購入のため資料を取り寄せても、「間取り図やパンフレットの写真だけでは、何となくイメージができない」という方が一定数います。
住居のイメージがしにくい方には、モデルハウスの見学をおすすめします。
モデルハウスでは、実際に住むイメージを体験でき、ハウスメーカーごとの違いを比較することもできます。
モデルハウス見学での体験は、間取りや設備、内装などのイメージをつかみ、住宅購入に役立つでしょう。
住宅展示場のモデルハウスは比較がしやすい
住宅展示場とは、戸建て住宅が展示されている場所のことです。
広めの敷地内に複数のモデルハウスが立ち並んでいるのが特徴で、ハウジングセンターや住宅公園と呼ばれることもあります。
様々なハウスメーカーのモデルハウスを比較できるので、家族で1日、集中的に見て回るのに向いています。
見学会では土日祝日、子供向けのイベントを開催していることもあります。
ただし、モデルハウスの見学希望者が多ければ、スムーズな見学は難しくなります。
事前に予約をしておく方が良いでしょう。
分譲地のモデルハウスは一般的な広さの間取りが体験できる
分譲地内に建てられたモデルハウスは、土地とともに販売され、多くは住宅展示場のモデルハウスに比べて一般的な広さの間取りとなっています。
ハウスメーカーによっては、見学だけでなく、宿泊体験を企画していることもあります。
限られた時間だけ見て回るよりも、1泊できれば、住居に対していろいろな気づきを得られるでしょう。
予約制であることが多いため、見学は事前に予約を入れておくことをおすすめします。
モデルハウス購入での4つのメリット
モデルハウスの購入には、4つのメリットがあります。
- 住居のスペックや設備のグレードに対し割安で購入できる
- 注文住宅と違い「何かイメージと違う」となる心配はない
- 高めのグレードの、設備やインテリアが付属することもある
- 分譲地のモデルハウスなら早く住める
「モデルハウスは、見学に行く家であって、買う家ではない」と思われる方もいるのは事実です。
しかし、モデルハウスならではの購入メリットがありますので、まずは参考にしてみてください。
モデルハウス購入のメリット1.グレードに対し割安
一般的なモデルハウスは、ユーザーに「より良い生活環境」をイメージさせるため、間取りや設備、インテリアなどを高めのグレードにしてあります。
モデルハウスは「いろいろな人が出入りした施設」ですので、購入時には、高めのグレードのわりに、リーズナブルな価格に設定されているケースがあります。
管理業者にとっては、モデルハウスを維持し続けていてもコストがかさむだけなので、少々価格を下げてでも売却しやすくしたいためです。
モデルハウスの購入は、「価格は落としたい。けれど、住宅のグレードはできるだけ落としたくない」という方にメリットとなります。
モデルハウス購入のメリット2.「イメージと違う」となる心配はない
注文住宅の場合、「どのような住居にするか」を綿密に、業者と打ち合わせをします。
間取り図や、サンプル素材を確認し、イメージ通りの住居ができるように進めます。
しかし、実際に完成した住居を目にすると「間違ってはいないけど、なにかイメージと違うような…」という違和感をおぼえるケースがあります。
住宅の大きさや室内空間の広さ、壁紙や床といった内装の色などは、日光の明るさや主観によっても印象が左右されることがあるためです。
モデルハウスの購入では、「すでに存在していて、自分の目で見た家を買う」わけですので、「なにかイメージと違う」といった違和感は避けられます。
モデルハウス購入のメリット3.設備やインテリアが付属することも
モデルハウスの設備は、最先端のものが使われていることが多く、とても豪華です。
憧れの豪華なキッチン、バスルーム、トイレなどが期待できます。
さらに、エアコンやカーテン、ソファやテーブルなど、本来であれば新しく買い揃える物が付属することもあります。
多くのインテリアが付属するのは、お得なのはもちろん、購入する手間も不要、というメリットです。
モデルハウス購入のメリット4.分譲地のモデルハウスなら早く住める
分譲地のモデルハウスは、土地も含めて購入します。
すでに完成している住宅を買うわけですので、注文住宅に付きものの「設計」や「内装」などを決めるための打ち合わせは不要です。
売買契約など、必要な手続きを済ませれば、すぐに引越して、新居での生活を始められます。
「できるだけ早く新居で暮らしたい」という思いの方や、事情をお持ちの方は、分譲地のモデルハウスも選択肢に入れてはいかがでしょうか?
モデルハウス購入時に注意したい4つのデメリット
モデルハウス購入は、4つのメリットがあると同時に、4つのデメリットもあります。
- 中古ではないが、新築でもない
- 購入希望者が多いモデルハウスは抽選となる
- 人によっては、設備が必要以上に豪華となってしまう
- 分譲地のモデルハウスは立地を選べない
モデルハウスのデメリットは、購入検討者の好みやライフスタイルに関わる面があります。
購入を検討するならば、メリットとデメリットの両方を確認しておきましょう。
モデルハウス購入のデメリット1.中古ではないが、新築でもない
モデルハウスは、「新築」とは見なされません。
しかし、実際に誰かが済んだわけではないので、一般的な「中古物件」とも異なります。
完成後にすぐ引き渡しとなる一般住宅と違い、モデルハウスは、完成してから販売される期間の間で新築ではなくなります。
ハウスメーカーによって、販売までの期間は変わりますが、分譲地のモデルハウスであれば購入までに1年、住宅展示場のモデルハウスであれば3〜5年が経過するケースもあります。
住宅見学会は何度も行われますから、経年劣化や傷、汚れも生じるでしょう。
「新築でなければ嫌だ!」という考えの方は、モデルハウスの購入は避けた方がいいでしょう。
モデルハウス購入のデメリット2.購入希望者が多いと抽選制
モデルハウスは数が限られていますので、自然と購入希望者が集中します。
購入申し込みが多発した際は、一般的には「抽選」という形式で、購入権が決められます。
モデルハウスは「絶対に買える」という物件ではない、ということを念頭に置いておきましょう。
モデルハウス購入のデメリット3.豪華な設備が好みに合致するか
モデルハウスは、「グレードが高めの生活」をユーザーに印象付ける必要があるので、豪華な設備やインテリアが設置されている場合があります。
しかし、購入希望者の好み・センスに合致しないと、不要な物でしかありません。
インテリアを自分で買い揃えたい方や、ミニマリストのように「できるだけ、物を所有したくない」という考えの方には、豪華な設備もデメリットとなるでしょう。
モデルハウス購入のデメリット4.分譲地では立地を選べない
住宅展示場のモデルハウスは、土地を別途購入しますが、分譲地のモデルハウスは今建っているその土地と合わせて購入となります。
分譲地の住宅で、気に入った間取りや設備を持ったものを見つけたとしても、立地に問題があれば購入は見合わせた方が良いでしょう。
立地を重視するのであれば、住宅展示場のモデルハウスや一般住宅の購入を検討すると、理想の住宅購入につながります。
メリットとデメリットを知っておくとモデルハウス見学時に役立つ
モデルハウス購入のメリット、デメリットを知っておくと、見学時に役立ちます。
例えば、「住宅展示場のモデルハウスは、別の土地に移設する必要がある」と知らなければ、移設に関して見学時にスタッフに質問できません。
また、耐震性や建築材料の質など、「実際に建っている物件」について、ハウスメーカーに尋ねることも、モデルハウス見学の活用法です。
質問によって情報を得られることだけでなく、スタッフが「質問に対して、どれほど寄り添って応えてくれるか」も注目すべきポイントです。
住居は、「購入したら終わり」というものではなく、年数の経過に応じてメンテナンスやリフォームなどが必要になりますので、長く付き合えるハウスメーカーかどうかの見極めが求められるからです。
モデルハウスの購入は見学してから決めよう
モデルハウスの購入は、「新築でなければ嫌」というこだわりは無く、「グレード高めの物件を、安く抑えて入手したい」という方におすすめします。
モデルハウスは、展示期間が過ぎれば価格も安くなるため、焦らずにメリット、デメリットを知って検討しましょう。