政治用語の一覧!主な単語と、日本に当てはめてわかりやすく解説
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政治用語が分かると、ニュースが分かりやすくなり、政治への関心も高まります。
主な政治用語を一覧にまとめ、現代日本に当てはめて解説しました。
いずれも今すぐ使える言葉ばかりですので、ぜひ参考にしてください。
目次
政治用語:全体像を表す単語
まずは全体像を表す政治用語を紹介します。
国や地方自治の仕組みを知るうえで欠かせない基本的な単語ばかりですので覚えておきましょう。
単語 | 意味 |
---|---|
地方自治 | 地方の政治を、その地方の住民の生活や意見に基づいておこなうこと |
地方自治体 | 特定の地方に属する住民とその代表、行政組織から成る地方政府のこと 地方公共団体ともいう |
国際法 | 国際社会において適用される法律のこと。国際公法ともいう。 なお、国家対国家だけでなく、国家対個人、国家対国際的組織にも適用される |
国内法 | 国内最高の法的拘束力を持つ憲法に反しないよう制定された法的規範のこと |
君主制 | 君主1人が支配し、主権を持つ政体のこと |
共和制 | 君主制の対義語。 君主ではなく人民、あるいは人民の大部分が主権を持つ政体のこと |
立憲君主制 | 君主1人が支配しているが、 君主の権力は憲法によって制限されている政体のこと |
「全体像を表す政治用語」を現代日本に当てはめる
日本では、首都を東京都とし、47の都道府県に分けられています。
「地方自治体」として法律や日本政府の定める範囲内で、「地方自治」がおこなわれています。
地方自治は、「国内法」と、国内法に反しないように定められた条例に基づいて進められます。
日本は「君主制」や独裁制ではありませんが、世界的には天皇を元首として天皇の権利を憲法で制限する「立憲君主制」の国家として認識されています。
民主主義に基づいてはいますが、「共和制」国家とは分類されていません。
政治用語:制度を表す単語
政治の仕組みを語るうえで欠かせない制度を表す単語を集めました。
いずれの語も新聞やニュースで見ない日はない言葉ですので、関連語や対義語も整理して覚えておきましょう。
単語 | 意味 |
---|---|
大統領 | 共和国の元首の呼び方の1つ。 選挙で選ばれ、就任後は任期を終えたら資格がなくなる |
首相 | 主席の大臣、あるいは主席の宰相のこと。 議院内閣制が採用されている国では、内閣の代表者を意味する |
衆議院 | 日本の国会の議院の1つ。帝国議会においては下院に相当 |
参議院 | 日本の国会の議院の1つ。帝国議会においては貴族院に相当。 衆議院よりも任期が長く(6年。衆議院は4年)、解散がないため、 長期的な視点で国政を決めることができるとされている |
「制度を表す政治用語」を現代日本に当てはめる
日本は「大統領」制ではなく議院内閣制のため、内閣の代表者である内閣総理大臣が「首相」を務めています。
一般的には、再多数派を占める与党の党首が自動的に内閣総理大臣と決まります。
なお、首相は国会議員の中から選ばれますので、「衆議院」だけでなく「参議院」の中から選出されることも可能です。
政治用語:団体・運動を表す単語
日本にはさまざまな団体や政治運動があります。
その中でも日常生活に関わる団体と、ニュース等で取り上げられることが多い運動を一覧にまとめました。
単語 | 意味 |
---|---|
利益団体 | 集団の利益のために政治活動をおこなう団体 政治に影響を及ぼすことはあるが、 政治活動を専門におこなうわけではない |
労働組合 | 労働者の利益のために結成された労働者による組織 労働条件や賃金に関して雇用主側と交渉する |
公益法人 | 公益性を認められた一般社団法人や一般財団法人のこと 社会福祉法人や学校法人、医療法人、特定非営利活動法人などを指す |
社団法人 | 社員によって構成される法人格のこと なお、社員とは、残余財産の分配や配当を受ける権利を持つ人、 あるいは、総会において議決権を持つ人を指す |
財団法人 | 特定の個人や法人の財産で設立され、 財産の運用益で運営している法人格のこと |
独立行政法人 | 国民や日本国にとって必要性が高い事業のうち、 国が主体となって実施する必要がないと 判断された事業をおこなう法人格のこと |
「団体・運動を表す政治用語」を現代日本に当てはめる
「利益団体」は政治に圧力をかけるため「圧力団体」と呼ぶこともあります。
また、日本では「労働組合」を結成する権利が労働者に認められているため、労働条件などに労働者の不利益が見られる場合には組織として雇用主側と交渉します。
「公益法人」は公益法人法で公益性が認められた団体で、「社団法人」に分類されるときは公益社団法人、「財団法人」に分類されるときは公益財団法人と呼びます。
なお、「独立行政法人」には中期目標管理法人と国立研究開発法人、行政執行法人の3つの種類があります。
行政執行法人には、造幣局や国立公文書館、国立印刷局などがあります。
政治用語:思想を表す単語
世の中にはさまざまな思想があります。
日本で話題にのぼることが多い「主義」を一覧でまとめました。
単語 | 意味 |
---|---|
資本主義 | 個人が営利を求めることで、社会や産業の発達をうながす考え方 資本主義の世の中では、労働や知的財産の対価としてお金が支払われる |
民主主義 | 人民が主権を持つという考え方 民主主義が実行されている社会は、 市民社会や近代社会、資本主義社会と呼ぶことがある。 |
共産主義 | 国の財産の一部、あるいはすべてを共同して持つことで平等を目指す主義 |
社会主義 | 個人主義や資本主義では得られない平等な社会を目指す主義 |
「思想を表す政治用語」を現代日本に当てはめる
日本は「民主主義」の国ですが、「共産主義」や「社会主義」を理想とする人々がいないわけではありません。
日本に合った共産主義や社会主義を目指す革新派の政党もあります。
なお、共産主義や社会主義の国では、個人が営利を求める「資本主義」は成り立ちにくいとされています。
しかしながら、資本主義の流れは世界中に押し寄せており、かつては共産主義や社会主義であった国々でも、平均以上の財産を確保する個人が現れてきています。
政治用語:権利・義務を表す単語
後天的に身につける主義や主張ではなく、人間が生まれながらにして持つ権利や義務もあります。
政治を理解するために知っておきたい基本的な用語を一覧にしました。
単語 | 意味 |
---|---|
権利 | 法律によってすべての人に認められた行為 |
義務 | しなくてはいけない行為 法律だけでなく慣習や道徳観から決められることもある なお、義務の対義語は権利 |
人権 | すべての人が生まれながらにして持つ権利 法律や習慣によって侵されないため、国が異なっても人権は変わらない |
「権利・義務を表す政治用語」を現代日本に当てはめる
日本国憲法では、基本的「人権」だけでなく、日本国民すべてが持つことができる「権利」について規定されています。
たとえば、年齢による制限はあるものの、国政に参加することができる参政権があります。
また、国の方針や体制によって弊害を被った場合には国家賠償請求権、社会保障を受ける権利が認められています。
一方、国民として果たさなくてはならない「義務」もあります。
一般に三大義務と呼ばれているものは、子どもに普通教育を受けさせる義務と納税の義務、勤労の義務です。
政治用語一覧から主な単語を理解すると社会が見えやすくなる
政治用語は、いずれも関連語や類義語、対義語があり、1つだけを覚えるよりも一覧にしてまとめて理解するほうが簡単です。
紹介した言葉の意味を把握し、新聞やニュースに積極的に触れていきましょう。