国債とは?初心者でも分かりやすく仕組みや特徴を紹介
67 view

国債とは何かは聞いた事はあるけど、仕組みや特徴などを理解している人は少ないのでは無いでしょうか?
今回は、国債とは何かや、メリットやデメリットについて紹介します。
国債についてイメージが付きやすいように、分かりやすく紹介します。
目次
国債とは
国債とは国家が発行する債券です。
日本政府が発行している債券を、日本国債と呼びます。
国債は、個人でも証券会社等の金融機関で購入できます。
債権とは
債権とは、資金調達を目的に発行する有価証券です。
債権には、金利の期間などの条件があります。
債権は通常は1口当たり100円程度で発行されます。
発行された後は価格が変動します。
国債が発行される仕組み
国債の発行は印刷にて発行してましたが、平成15年1月に印刷を行わない「ペーパーレス化」の振替決済制度の導入が行われました。
券面を発行せずに、購入や売却といった国債の取引が口座へ記録できるようになりました。
国債の取引を行った際には、金融機関が発行している取引残高報告書等で、取引内容を確認できます。
国債の種類
国債には、条件や仕組みの異なる種類があります。
様々な国債の種類からどの国債を選ぶかが重要です。
自身の希望に合った国債を選ぶためには、国債の特徴や種類を把握しましょう。
国債の種類について解説します。
金利が満期まで変わらない固定利付国債
固定利付国債とは、国債の発行時に決められた金利が、満期まで変わらないタイプの国債です。
半年に一度だけ国債の利息を受け取る事ができます。
固定利付債には、満期が「2年」「5年」「10年」「20年」「30年」「40年」の国債や「3年」「5年」の固定金利型国債(個人向け)があります。
半年に一度金利水準によって変わる変動利付国債
変動利付国債は、半年に一度受け取る利息が金利の水準によって変わる国債です。
変動利付債には、10年変動金利型の個人向け国債、満期が15年の変動利付国債、物価連動国債の3つがあります。
個人向け国債
個人向けに発行される国債で個人しか購入することができません。
個人向け国債には、固定金利型のタイプと期間が、3年と5年と10年に分かれている変動金利型があります。
2種類とも1万円単位で購入可能で、最低購入金額は1万円です。
購入金額の上限はありません。
適用利率の3年固定が、基準金利-0.03%と5年固定が基準金利-0.05%、10年変動が基準金利×0.66%により決定されます。
ただし下限は0.05%が上限です。
また、個人向け国債は変動金利の場合は、その時々によって受取利子の金額が変わります。
通常の国債は、満期前に国債を売却する事によって、現金に変更する事ができます。
個人向けの国債は発行から1年を経過していなければ、一部、または全ての解約ができません。
国債の解約を行う際には、「中途換金調整額」として直近の2回分が利息として引かれます。
しかし、大規模な自然災害により被害を受けた場合や、災害救助法の適用対象となり保有者本人が亡くなった時には、1年の期間に関わらず換金ができます。
<<個人向け金利一覧>>
概要 | 個人向け国債 | ||
---|---|---|---|
満期 | 3年 | 5年 | 10年 |
金利種類 | 固定 | 変動 | |
金利設定 | 基準の金利-0.03% | 基準の金利-0.05% | 基準の金利-0.05% |
基準金利 | 3年の想定利回り | 5年の想定利回り | 直近の10年平均落札利回り |
東日本大震災からの復興を応援する為に作られた復興応援国債
復興応援国債とは、10年変動金利型の個人向け国債の仕組みを軸に、東日本大震の復興を応援するために発行された国債です。
復興応援国債は、当初3年間は固定金利で0.05%の金利でしたが、3年目以降は通常の10年変動金利型の個人向け国債と同様の変動金利となりました。
新型窓口販売方式で販売される新窓販国債
新型窓口販売方式で、販売される国債を新窓販国債と呼びます。
新型窓口販売方式は「いつでも購入ができる」「会社などの法人企業でも購入ができる」のメリットがあります。
新窓販国債に「2年」「5年」「10年」の固定金利方式があり、毎月発行されます。
購入金額は5万円からで、個人だけでなく法人や団体でも購入できます。
国債は1口当たりの単価が100円で購入できます。
新窓販国債は募集の都度100円よりも高い価格で発売されたり、安い価格で発売されたりします。
物価の動向に合わせて物価連動国債
物価連動国債とは、物価の動向に合わせて元本が変動する国債です。
物価連動国債は満期まで利率が変わる事はありません。
元本が物価の動向に合わせて変動します。
その為、物価連動国債は、自身が受け取れる利息が増えたり減ったりする仕組みになっています。
物価連動国債の満期は10年です。
国債のメリットとは?
国債のメリットとして、
- 投資商品としての安全性が高い
- 流動性が高い
各メリットについてそれぞれ解説していきます。
国債は投資商品として安全性が高い
国債のひとつ目のメリットは、安全性が高い点です。
国債の安全性は「国債を発行しているのは国家である為、企業や金融機関と比較すれば、発行元が破綻するリスクは低い」ことが根拠となっています。
国債は流動性が高い
国債のふたつ目のメリットは、流動性が高い事です。
国債の流動性とは、国債を現金化したい時にすぐに現金化ができるという事です。
また、国債の場合は取引量が多く、一定の条件を満たす事ができれば中途換金する事も必要です。
国債を現金化したい場合は、金融機関に連絡するだけで、通常は数日程度で可能です。
国債のデメリットとは?
国債のデメリットは、収益性の低さです。
収益性とは投資を行った際に、投資額に対してどれほど利益があるかを指します。
ただ国債の場合は、大きな値上がりは期待できません。
現在の低金利では、利息も少ないので収益性は低いです。
こちらの記事では景気について詳しく紹介しています。
興味のある方はぜひご覧ください。
購入できる期間が決まっている
国債は毎月発行されますが、どの日でも購入できるわけではありません。
国債の購入募集期間内に申し込みを行う必要があります。
国債の種類によって購入期間も異なるため、発行スケジュールを確認する手間があります。
国の信用リスクも関係している
国債は、国が運営しているので国が破綻すれば価値が無くなります。
企業が倒産するよりもリスクは低いですが、リスクはゼロではありません。
元本保証も無いので、国債には常に信用リスク備わっている事を頭に入れておきましょう。
国債を理解してから購入するかを検討しよう
国債には様々な種類があり、その金利にも違いは多いです。
国債は定期貯金より、金利が高いというメリットもありますが、好きなタイミングで購入できないなどのデメリットもあります。
また、国が破綻しないとは限らない為、元本割れのリスクがある事もを忘れずに、国債の購入を検討しましょう。