世界の消費税は高い?ランキング形式で紹介
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日本では2019年10月から、消費税が8%から10%に変わりました。
消費税が変わるのは2014年4月に5%から8%に変わって以来、5年ぶりです。
日本の消費税は世界の消費税に比べて高いのでしょうか?
世界の消費税について日本と比較して紹介します。
目次
日本の消費税について紹介
消費税は、日本では1989年に導入された間接税の1つです。
間接税とは税金を支払う人と実際に納税する人が異なる税金の事を指します。
サービスや商品を購入する際に金額に上乗せする形で消費税を支払い、受け取ったお店が税務署に納税します。
この流れを間接税と呼びます。
現在、日本の消費税率は10%です。
そのうちの8%が国、残りの2%が地方の財源となります。
消費税で得た収入は医療福祉や介護などの社会保障制度や少子化対策の費用に使用する事が義務付けされています。
日本でも実施されている軽減税率って何?
軽減税率とは生活必需品の税率を、他のサービスや商品にかかる税金を低くする制度です。
日本では2019年10月の増税(消費税の税率10%)が実施されましたが飲食料品や新聞の消費税は8%と軽減税率が採用されている商品やサービスもあります。
消費税は消費者は同じ割合でかかるため、所得の金額がが少ない人ほど実質的な負担が大きくなる逆進性があります。
日本の消費税の歴史を紹介
日本では1989年4月1日に3%の消費税が導入されました。
消費税の目的は福祉に使用する事です。
消費税導入の結果、消費者の消費は一時的に落ち込むことになりました。
なお、消費税が導入される一方で、所得税と法人税の税率は減少した為、1989年に徴収された税金の総額は減少することとなりました。
その後、消費税が上がったのは1997年の橋本内閣の時の3%から5%への変更でした。
5%に消費税が上がった際には大幅に消費が減り、景気の停滞を招く事になりました。
また、高齢化対策として年金や社会保証を担う役割として、17年振りに2014年4月1日に5%から8%に上がりました。
消費税が上がると景気が停滞する傾向にあります。2019年10月より10%に上がった為、今後の景気の動向にも注目しましょう。
消費税が高い世界の国を紹介
世界の国で、最も消費税が高い国はハンガリーです。
なぜハンガリーの消費税が一番高いのでしょうか?
ハンガリーの消費税が高い理由について紹介します。
第1位のハンガリーの税率27%。
日本の10%と比べると倍以上の差があります。
しかし、ハンガリーは基本的な医療品や食品などの生活必需品の消費税は5%と税が軽減されており、基本的な生活は守られる仕組みになっています。
税金が高い事により、福祉医療が国内で充実しておりハンガリー国民は基本的に学費や診察代が無料です。
消費税が高い国ランキング
消費税が高い国はヨーロッパの税率が高いです。
ですが消費税が高い事により学費や医療費が無料で老後の生活も安心して暮らす事が出来ます。
順位 | 消費税 | 国 |
---|---|---|
1位 | 27% | ハンガリー(ヨーロッパ) |
2位 | 25% | クロアチア(ヨーロッパ) |
スウェーデン(ヨーロッパ) | ||
デンマーク(ヨーロッパ) | ||
3位 | 24% | ノルウェー(ヨーロッパ) |
アイスランド(ヨーロッパ) | ||
ギリシャ(ヨーロッパ) | ||
フィンランド(ヨーロッパ) | ||
4位 | 23% | アイルランド(ヨーロッパ) |
ポルトガル(ヨーロッパ) |
消費税が安い世界の国を紹介
最も消費税が高い国はハンガリーでしたが、消費税が最も安い国はどこでしょうか?
消費税が安い国について紹介します。
消費税が安い事により商品やサービス等の料金も安くなります。
世界で最も消費税が安い国はカナダと台湾の5%です。
ただし、カナダは州によって消費税の徴収方法が異なります。
カナダでは2種類の税金を納める必要性があります。
カナダの2種類の消費税について紹介します。
- 全土一律の「GST」と呼ばれる国税
- 州によって異なる「PST」と呼ばれる州税
上記の2つを支払う州もあれば、2つを組み合わせた「HST(13%)」だけを支払う州もあります。
カナダでは州によっては最大で15%の消費税がかかります。
消費税は15%と高いですが生活必需品には消費税が発生しないので安心して暮らす事が出来ます。
カナダでお買い物をする際には州によって税率が変わるので注意しましょう。
消費税が安い世界の国ランキング
消費税が高い国はヨーロッパが多いですが、消費税が安い国はアジアが多いです。
消費税が安い国についてランキング形式で紹介します。
順位 | 消費税 | 国 |
---|---|---|
1位 | 5% | 台湾(アジア) |
カナダ | ||
2位 | 6% | マレーシア |
3位 | 7% | シンガポール(アジア) |
タイ〈アジア〉 | ||
パナマ〈北中米〉 | ||
4位 | 7.5% | フィンランド(ヨーロッパ) |
5位 | 7.7% | スイス〈ヨーロッパ〉 |
世界の国で実施されている軽減税率
イギリスの軽減税率制度は生活必需品の税率が5%か非課税になります。
- 家庭用の燃料や電力
- 介護用品
上記がイギリスでは税率5%の対象です。
また、食品や書籍等の日用品は非課税の対象となります。
また、フランスの軽減税率は食品によって異なります。
例えば、キャビアは輸入品が多い為軽減税率の対象外となり、フォアグラとトリュフは国内での生産が多い為軽減税率の対象です。
軽減税率の対象かは、国内で生産されているか輸入が多いかで変わります。
日本では軽減税以外にも増税対策を行っています。
OECDは日本の消費税が低い事を懸念している
OECDは日本の消費税を将来的に20~26%の消費税にした方が良いと提言しています。
消費税を高める理由としては日本の財政赤字が天文学的数字になり、世界経済に悪影響を与える可能性が高いからです。
日本の借金を「公債残高」と呼びます。
政府が閣議決定した2019年度予算案の一般会計の総額は101兆4,564億円。
当初予算で公債残高が100兆円を超えたのは初めてです
海外の免税店には2種類ある
海外の免税店には2種類の税があります。
- Duty Free
- Tax Free
Duty Freeは消費税が免除されます。
Tax Freeは消費税は買い物をした際に旅行者に返金されます。
ブランド物やお土産、商品を買う際に5%や20%などの表示額にも違いがあるので注意しましょう。
海外の旅行先でショッピングを楽しむためにも消費税の確認を事前にしましょう。
国によって消費税の仕組みも異なる
世界の消費税をランキング形式で紹介しましたが、ヨーロッパの人々は消費税が高い事を許容していますがアジア人は高い消費税を好まない傾向にある事が分かりました。
ヨーロッパは消費税が高い事により福祉サービスや医療、教育などの福利厚生がしっかりとしています。
消費税を理解する事により消費税が上がる事の懸念は無くなるかもしれません。